美咲、急性虫垂炎で入院する (2)
 美咲の急性虫垂炎の手術の傷は、一週間もしないうちにほとんど目立たなくなり、一応水泳は一ヶ月禁止と言われたが、シャワーはもちろん、普通に生活できるほど回復した。さすが腹腔鏡!

 ところで、話はカラピティア病院に着いたところから続けよう。

 すでに腹腔鏡の専門医からカルテをもらい、私立病院での検査結果を持っての入院手続きだが、到着すると血圧、脈拍を看護師が計った後、当直のドクターによる診察を受けた。ちょうど痛みはひいていたが、この病院、とても広くて歩くのは大変ということで、美咲は車椅子に乗せてもらった。初めての体験で、美咲ちょっと嬉しそう。

 外科手術を待つ小児病棟は初めてだったが、よく掃除されていてトイレを含めきれいだった。ナースセンターを中心に、子供用のベッドが30個ほど並ぶスペース。付き添いはプラスチックのイスのみ。政府病院での入院付き添いは経験済みなので、手際よくベッドシーツをしき枕を並べ美咲を寝かせ、蚊除けをセットして、棚に荷物を入れた。

 まだこの時点では手術が今夜か明朝になるかわからなかったので、美咲は水も我慢。しばらくして、担当医が来て21時すぎに手術ができることになった。手術室までは私とスリヤンガが付いて行った。スリヤンガは控え室で待ち、私は緑色の手術着をはおり、帽子をかぶるように言われ、手術台のベッドに美咲を寝かせ、麻酔が効くまで中にいた。

 ドラマとかだと、手術前にドクターたちが念入りにブラシで手を洗っていたりして、手術室内の滅菌に最大限の努力を払っている気がするけど、ここはそうではないらしい。手術室のドアは半分開いていて、出入り自由な感じ。控え室からも勝手に入ろうと思えば入れる状況。一応、その控え室の手前に警備員が立っていたので、誰でも自由に入れるわけではないが。

 麻酔を打つ前に、キョロキョロしながら手術室を見渡し、私を質問責めにする美咲。担当医が知り合いということで、かなり和やかな雰囲気だったので、アシスタント医や看護師たちが器具などのセッティングをする中、バレエで一緒だった彼の娘の最近の写真をスマホで見せてもらったりしていた。

 一応、密封されていたが、器具を床に落して、でもそのまま拾っていて、いつものことなんだろうなあと思っていたら、麻酔医が美咲の顔に合う酸素マスクを探して、引き出しにずらりと並んだ中からいくつか出して顔に当てて選んでたけど、合わないのはそのまま引き出しに戻していて、あの酸素マスクたち、今まで何度もいろんな人の顔に当てられたんだなと思うと、スリランカらしくて笑ってしまった。さすがに使ったマスクは消毒するだろうけど。

 手の甲に麻酔を注射されるとすぐに美咲は眠りに落ち、私は手術室を退出してスリヤンガと控え室で待っていた。手術時間は1時間ほどで、ドクターが手術が問題なく終わったことを伝えに来た後、美咲がストレッチャーで運ばれてきた。もう目覚めていいから、声をかけてと看護師たちが言うので、「美咲!美咲! 手術もう終わったよ。起きていいよ」と大声で何度も言うが反応がない。22時過ぎと、普段だったら熟睡している時間なので、まったく起きる気なし。

 麻酔医と看護師たちは、術後に意識が戻ったことを確認しないと帰れないらしく、もっと起こせとうるさい。私が美咲の頬をペチペチ叩きながら声をかけ、看護師たちは足の裏をくすぐって、無理やりでも起こそうという感じ。ようやくちょっと目を開けて返事をして、でもまたすぐに寝てしまったが、麻酔医と看護師はそれでOKということにしたらしく、そのまま病室に運んでいった。

 ▽美咲、急性虫垂炎で入院する (1)
 ▽美咲、急性虫垂炎で入院する (3)
 
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