インド洋大津波から10年…
 1月8日に行われたスリランカの大統領選挙。心配していたような混乱はなく、静かに新大統領が誕生した。私たちの住む南部は前職のお膝元。しかし、選挙戦後半にははっきりと風向きが変わったのを感じた。場所によっては80%以上の投票率と、さすがに今回の大統領選は関心が高く、結果、マイトゥリパーラ・シリセーナ氏が前職を破って当選した。

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▽1月9日に行われた新大統領就任式のニュース(写真AFP)

 この日、初めてお顔を拝見した夫人を含め、シリセーナ夫妻、そこらへんのポラ(市場)ですれ違っても誰だかわからないといった感じの地味な印象。そんな大統領夫妻がどんな風に変わっていくかも楽しみであるが、堅実な政策でスリランカを正しい方向へ導いて欲しいと思う。

▽スリランカの大統領選についてはコチラのブログの記事がよくまとまっている

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 ところで、昨年末に行われた、インド洋大津波の追悼式についてご報告をしておきたいと思う。

 2004年12月26日のインドネシア・スマトラ沖で発生した大地震により、スリランカも津波によって大きな被害を受けた。全島で4万人近くの人が亡くなり、北東部、南部を中心に海岸線の町が破壊された。

 列車に乗っていた2000人近くの乗客が亡くなった、ヒッカドゥワ北のテルワッタでは、今でも当時のままの家々が残る。津波後、内陸部に家が用意されたが、津波の危険性はあっても元の家があった場所がいいと戻ってきた住民も多く、廃墟の間に新しく家が建てられている。

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 津波に壊された当時のままの家がまだ残る中、新しく家を作り生活している人もいる(テルワッタ)

 12月20日には、ゴールのマーガッレで、灯籠流しが行われた。参列者は灯籠を持って、ピース・パゴダ入り口のマータラロード沿いを1.5キロほど歩いた。沿道のほとんどの家々が被害を受け、家族や親戚、友人を亡くした人が多い地域。行列に参加しないでも、沿道に出て静かに見守っている住民が多くいた。

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 読経を静かに聞く参列者

 読経のあと、近くのマーガッレの河口に灯籠を流した。ゴールにキャンプがある海軍の協力で、灯籠が川岸で止まってしまわぬよう川にロープを張り、ボートから順々に灯籠を流していったので、きれいに海まで流れていくようすを見ることができた。途中、ぽつぽつ雨が落ちてきたが、支障はなく、この日の前後は大雨が降ったことを考えるとちょうどいいタイミングでの灯籠流しだった。

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 ゆっくりと海に向かって灯籠が流れていく

 12月26日には、ゴール/ルーマッサラの日本山妙法寺ピース・パゴダで、法要があった。付近の住民の他、ドイツ人のグループが参列していた。お経が流れるなか、順番にろうそくの火を灯した灯籠を、慰霊塔に供え、合掌した。ピース・パゴダの浅見上人は、この慰霊塔を作った理由をお話しされた。

 津波の後、5~6歳の男の子が毎日、祖母とピース・パゴダ下のビーチに来ていた。聞けば、海に流された母親を探しに来たのだと言う。そして、今日も見つからなかったと泣いている姿を見て、津波で亡くなった人のために何かしなくてはと思い、この慰霊塔が建てられた。この日の法要には、ゴール南のホテルで奥さんと一緒に津波にあい、海に流され、奥さんを亡くしたドイツ人男性もいらしていた。

 あの津波から10年。いろいろな想いでこの日を過ごしたと思う。私は美しい夕焼けを見ながら、自然の大きな力を感じていた。

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 ろうそくに火を灯し、慰霊塔にお供えする

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 この日の夕焼けは素晴らしかった。刻一刻と色が変わっていく

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