象皮病・予防薬について
 今年も、象皮病と呼ばれるリンパ管フィラリア症の予防薬が、地域担当の保健婦さんから配られた。本当は、年に一度、最低5年間服み続けるのが効果ありとされているようだが、我が家へは来たり来なかったり。毎年ではなくて、この11年で3~4回もらったように記憶している。

 薬嫌いな私。毎回、服もうか、やめようかと悩み、ネットで副作用について情報を探しているのだが、一度まとめておこうと思う。配られる薬は2種類。ジエチルカルバマジン(略称:DEC)3錠と、アルベンダゾール1錠。夕食後に服む。

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 象皮病は、手足などが象のように硬くなって膨れ上がる病気で、蚊によって感染する伝染病。感染者を刺した蚊は、血液と一緒にミクロフィラリアというフィラリアの幼虫を吸い込み、次に刺された人を感染させる。心臓に寄生する犬のフィラリアと違って、人に寄生するフィラリアの成虫はリンパ管やリンパ節に寄生するので、リンパ管の炎症と破壊を起こす。

 この病気は進行がゆるやかなのと、感染していても症状が出ない人がいるので、自覚していない感染者も多い。そのため、感染のリスクがある地域全体の人が予防薬/治療薬を服み、感染していた場合血中のミクロフィラリアを駆虫することが、他の人への感染予防に大切とのこと。実際にどれくらい効果があるかというと、服用後6ヶ月で20%、1年後で27%と、幼虫の数が低下。何年も続けて服用すると、ほぼ完全に駆虫できる。

 ちなみに、スリランカに潜在的な感染者はどれくらいいるのかと調べていたら、95年にルフヌ大学と共同で日本の研究者が調査していた。南部のマータラの村人3384名を調べ、幼虫率は5.1%だったとのこと。つまり、約170人が感染していたのだ。私が予想していたよりも感染者が多いのに驚く。

 臨床症状は2400名について調べ、リンパ浮腫・象皮病は64名(2.7%)。これも予想以上に多い。ただ、この調査後の2000年代から、スリランカでは、「Anti Filariasis Campaign」(象皮病撲滅キャンペーン)として、積極的に予防薬/治療薬を配っていて感染者数が激減しており、現在はそんなに神経質になる必要はなさそう。

 薬の副作用としては以下のとおり。ジエチルカルバマジンは服用1~3日目頃に、発熱、 リンパ腺痛、 陰のう発赤、むくみ、発疹などの過敏症状が出ることがある。これは死滅したフィラリアに対するアレルギー反応と考えられている。アルベンダゾールは肝機能値の異常、吐き気や腹痛、めまいや頭痛など。妊娠中は禁忌。

 というわけで、あれこれ書いたが、万が一感染していると心配なので、薬は今日の夜服むことにしよう。

 ▽参考ページ
  ●Anti Filariasis Campaign(スリランカ厚生省)
  ●スリランカにおける糸状虫症の疫学と対策

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