デング熱/デング出血熱 流行中
 先日、日本大使館からデング熱のお知らせがきたばかりだし、メモとしてデング熱について書いておこうと思う。

 昨年からスリランカで続いているデング熱の流行だが、今年は7月までの時点で、すでに昨年一年間の患者数を上回っている。7月24日に政府が発表したデータによると、患者数は22,159人、そのうち死者が164人とのこと。患者数の多いのはコロンボ、ガンパハ、ジャフナの順になっている。特に、コロンボ郊外のデヒワラからマウント・ラビニヤにかけてのエリアは、7月1日から24日の間に、3,341人もの患者が出ている。

 また、長く流行が続いていることから、デングウイルスがより強くなっていて、重症化する傾向にある。特にお年寄りや子どもは死に至ることもあるので、ただの風邪と思わずに、発熱があったら病院で血液検査をしてもらったほうがいい。

 ■デング熱・デング出血熱の症状について

 蚊に刺されてからの潜伏期間は4~7日。症状は急激な発熱(38~40℃)で始まり、デング熱と気付かずそのまま治ってしまう人もいる。発熱後の症状は、デング熱とデング出血熱によって異なる。重症になりやすいのはデング出血熱のほう。違いは下記のとおり。

●デング熱  突然の発熱で発症し、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛を伴う。食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発症後3~4日後より胸部、体幹からはじまる発疹が現れ、四肢、顔面へ広がる。症状は通常、3~7日程度で消え、回復に向かう。

●デング出血熱  発熱2~7日後、血漿(けっしょう)漏出と出血傾向が主な症状。胸水、腹水がたまり、肝臓が膨張する。また、口、目、鼻などの粘膜、消化管、注射部位などからの出血、血便がみられる。血漿漏出が進行すると循環血液量の不足からショックに陥り(デングショック症候群とも呼ばれる)、死亡することもある。血漿漏出とショックは発熱が終わり、平熱に戻りかけたときに起こることが特徴。

 残念なことに、現在、デング熱に有効なワクチンや特効薬はない。治療は症状に応じた対症療法が基本で、脱水予防に経口による水分補給や点滴補液療法が重要。発熱や痛みの解熱剤として、アスピリンは出血傾向の増悪やライ症候群を発症することがあるので(特に子ども)、服用は厳禁。

 スリランカで一般的なパナドールは、成分がアセトアミノフェンなので服用可能。だが、平熱まで下がるのはまれで、37.5度前後どまりのことが多い。

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 デング熱/出血熱の予防としてできることは、「蚊に刺されないようにする」「蚊の発生源を作らない」くらい。 スリランカには大きさや色が違う、何種類もの蚊がいるが、デングウイルスを媒介するのは下記の2種類。その特徴を知っておくと、いくらか予防策が考えられるかもしれない。

 ■ネッタイシマカ、ヒトスジシマカの活動について

 まず、日中に活動する。特に日の出・日没時に、もっとも活動性が高いといわれている。性質としては、攻撃性ではなく、待ち伏せをする蚊で、人が近づくと吸血に来る。待ち伏せしている蚊が、人の接近を察知できる距離はおよそ4~5mと推定されている。

10-7-31ネッタイシマカ 10-8-1ヒトスジシマカ

 写真左: ネッタイシマカ 右: ヒトスジシマカ
 小型のヤブ蚊。他に、チクングンヤ熱、黄熱(アフリカ/中南米)の
 ウイルスも媒介する
 ▽参考ページ(症状/画像ともに) 厚生労働省検疫所

 ヒトスジシマカは、日本でも代表的なヤブカの一種で、主に屋外で吸血し、人のほか動物などからも吸血する。直射日光を嫌うので、木陰の草むらには近づかないようにすれば、吸血は防げる。

 逆にネッタイシマカは人の吸血を好むため、屋内のタンスの裏側、ベッドの下、つり下げられた衣服の間などに潜んでいることが多い。飛べる距離は短く、1日に数十から数百メートル程度。

 人家の内外のドラム缶、ココナッツのくり抜かれた殻、プラスチックなどの人工的な容器、植木鉢の受け皿などが発生源となり、0.1リットルという少量の水でも発生する。卵は乾燥した状態で少なくとも1ヶ月生存できるので、雨どいや道路の側溝などにも注意が必要。

 ※感染は、蚊→ヒト→蚊→ヒトのサイクルで伝播が繰り返され、ウイルスに感染した蚊は生涯ウイルスを保有する。

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 こうやって調べていたら、我が家はあまり心配しなくても良さそうなことに気が付いた。ポイントさえつかめば、この蚊に刺されることはあまりないだろう。

 ほとんど移動しない上に、攻撃型ではなく待ち伏せ型の蚊なので、蚊のいる場所に近づけなければよい。加えて、自分の家や庭、近所に発生源がなければぐっと危険が減るわけだ。我が家は先月から、庭だけでなく敷地の周り(三方は空き地なので)も、余分な枝を払いきれいにして、定期的に薬をまいている。これだけで、ほとんど蚊を見なくなった。

 あとは、今までは見逃していたオスの蚊も積極的に殺すことにしたこと。吸血はしないが、オスがいなければいくら血を吸っても産卵ができないわけで、この際、仏教徒の「殺生の戒」は破らせていただき、蚊の撲滅に全力を注ぐつもり。なんといっても美咲が刺されるのがこわい。

 最近は、おとなしく絵を描いたり、ブロックを組み立てて遊んだりするので、日中でも組み立て式の蚊帳の中に入れ、できるだけ蚊に刺されないようにしている。ただ、いつも日がかげる16時過ぎに、庭に出てクロスケと遊んでいたが、一番危ない時間帯なので、スリヤンガが外出禁止令を発令。美咲よりクロスケが遊んでもらえなくてかわいそう…。

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コメント

 初めまして。タイでもデング熱の注意喚起が保険所からありました。お互い気をつけましょう。
---------- buakhaau. URL│08/05. 12:01 [ 編集 ] -----

buakhaauさん

はじめまして。
アジア各国でデング熱がはやっているようですね。
これ以上広まらないことを願っています。
雨期が終わるまで注意しないとなりませんね。
---------- Reiko. URL│08/05. 15:33 [ 編集 ] -----
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