津波から丸5年…
 今日であの津波から5年がたった。もうそんなに経ってしまったのかと、改めて時の流れの速さを感じる。

 もちろん今でも、駅前のマーケットに出かけたまま戻らないスリヤンガとマッリを、津波にさらわれてしまったかもしれないと半ば諦めつつ家の前に座り込んで待っていたことや、ゴーストタウンとなったヒッカドゥワの町を自転車で見に行き、映画のセットのような廃墟を目の当たりにして、呆然となったことは鮮明に覚えている。

 ただなぜか、その記憶に音がない。思い出すのは、津波の後、普段は気にならない、というより意識して聞いたことがなかった波の音が騒がしく聞こえ、なかなか寝付けなかったくらい。でもいつしか、波の音を聞いてもドキドキしなくなった。

 昨日は、ゴールの日本山妙法寺の浅見上人が毎年行っている、津波犠牲者追悼の灯籠流しに参加してきた。雨が降りそうな天気だったので美咲は連れて行かず、一人で行った。マーガッレの河口までの数百メートルを、ゴールロード沿いに灯籠を持って歩くのだが、この辺りは津波の被害が大きく、家族や親戚、友達など誰かしら亡くしている人が多い。灯籠流しに参加しないまでも、沿道でたくさんの人が行列を見守っていた。

9-12-25灯籠流し1
 読経に耳を傾ける参列者たち

 簡単なお話と読経の後、ゆっくりと灯籠を川に流す。海が目の前なのでほとんど流れがなく、ゆっくりと灯籠が流れていく。18時半を過ぎ、辺りはすっかり夕闇に包まれ、色とりどりの灯籠の光だけが浮かんで見える。犠牲者の冥福と、スリランカの明るい未来を祈って、静かに合掌した。

9-12-25燈籠流し
 色とりどりの灯籠が流れていく
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