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出産② ~帝王切開当日~
 手術は夜6時からと決まっていたので、昼間は昨夜の睡眠不足を取り戻すべく、ベッドでうつらうつらして過ごす。朝8時に昨夜と同じ注射を打ち、普通に朝食をとる。手術では半身麻酔をかけるため、午前10時すぎからは水を含め一切口にすることはできない。

 病院でも頼めば食事を出してくれるのかもしれないが、普通スリランカでは食事は自分たちで用意することが多い。たいてい家族が家で作ったものを持ってくる。ヒッカドゥワからこのゴールの病院までは車で片道30分弱。決して近くはないので、私は「どこかで買ってきたものでいいよ」と言うが、スリヤンガはゴール市内に住む親戚にご飯を作って持ってくるよう頼む。

 親戚のアッカ(お姉さん)が、9時過ぎにタッパーいっぱいのカレー&ライスを持ってきてくれる。10時前にシャワーを浴び、早めの昼食をとる。午後は読書をしてだらだらと過ごし、17時15分にさっとシャワーを浴び、ブラウスと巻きスカートに着替える。病室を出る前に、室内に貼ってあるブッダのステッカーにスリヤンガと二人で合掌。手術室に向かう。

 「赤ちゃんに会えるのも、もうすぐだ!」とちょっと興奮気味だったのに、ドクターから連絡があり、30分遅れるとのこと。手術室のとなりの部屋でぼっと待つ。そしてようやく手術台にのせられ、準備開始。とにかく手術室が寒くて、クーラーの風が当たらないようにし、頭やうでに布をかけてもらう。

 手術の経緯は、日本での帝王切開と同じよう。腰に麻酔を打つので、麻酔が効くのは下半身のみ。お腹を切る感じやぐいぐい押して赤ちゃんを取り出そうとしているのがわかる。

 手術が始まって5分あまり。麻酔医が「あっ!女の子よ」と声をかけてくれる。と、「おぎゃあ~」という声が聞こえ、小児科のドクターが取り出したばかりの赤ちゃんを見せてくれる。「良かった」と安心すると同時に、思わず涙があふれてきた。

 すぐにきれいにした赤ちゃんを連れてきて、私の頬と赤ちゃんの頬をくっつけてくれる。その後、小児科のドクターは手術室の外で待っていたスリヤンガのところに赤ちゃんを連れて行ったらしい。「おめでとう!娘さんよ」と言われ、産まれたばかりの娘を抱っこしたスリヤンガの頭は真っ白で、感想をあとで聞いたら「重かった」というものだった。

 傷口を縫い合わせて手術は終わり、ストレッチャーのまま手術室の外に移動する。そこでゆっくり娘とご対面。勤務外なのに手術に立ち会ってくれた叔母が、娘を抱いてきてくれる。そして、すぐに母乳をあげる。

 スリランカはとにかく「母乳崇拝」なので、母乳が出ないのは一大事。友人たちには、「母乳は出なくても、できるだけ早くからあげたほうがいいよ」と言われていたので、「術後すぐにあげるなんてさすがスリランカ!」と感心してしまった。

 その後すぐに病室へ。もちろん娘も一緒。蚊が心配なので、娘のベビーベッドにはしっかり蚊帳をかけてもらう。私は麻酔がきいているので案外元気で、病室には友人や親戚など7~8名の人が来ていたので一緒におしゃべりをして過ごす。

 23時過ぎ、皆が帰り、病室には叔母とスリヤンガが残る。今夜から娘の世話もしなくてはならないので、勝手がわからない私たちだけでは不安ということで、叔母が付き添ってくれることになった。

 そして、この日もほとんど一睡もできなかった。0時近くになると麻酔が切れて下腹が痛み出したのに加え、母乳をあげなくてはならなかったので、寝ている暇がほとんどなかった。せめて昨夜熟睡していればと後悔したがもう遅い。そしてこの日から睡眠不足の夜がつづく…。
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