家出
 私は術後の翌日だったのでほとんどベッドから出ず、あまり顔を合わせてなかったが、1日からスリヤンガの友人マンジュが我が家に居候していた。彼はポロンナルワでローカル向けのレストランを開いている。私たちも2年ほど前に食べに行ったが、なかなか繁盛していた。

 そして、その後結婚したのだが、あいにく私たちは仕事が忙しくて結婚式には行けなかった。なので、会うのは久しぶり。2年ぶりに突然我が家にやって来たことになる。

 ポロンナルワからコロンボ経由でバスを乗り継ぐと、少なくとも8時間はかかる。ふらっと来る距離ではない。スリヤンガの話によると、「奥さんとけんかして出てきた」とのこと。つまり家出。奥さんじゃなくてだんなさんが家を出るなんて珍しいが、よっぽど尻に敷かれているのだろうか。

 理由を聞くと、「朝起きない」「お茶を入れてくれない」「仕事を手伝わない」など奥さんの怠けぶりに腹を据えかねたらしい。まあ、これは夫側の一方的な話だから妻から話を聞けばいろいろとあるだろうけど。ともかく、泊めてくれというので部屋を貸していた。

 こういうときスリランカ人は荷物ひとつ持たずに来るのが普通。当然我が家で、Tシャツやサロン(男性がはく筒状の布)、タオル、歯ブラシと用意しなくてはならない。マンジュはかなり太めなのでスリヤンガの服が合わず、ようやく1枚大きめのTシャツを見つけ渡した。

 結局、マンジュは我が家に3泊し、今日ポロンナルワに帰っていった。滞在中、携帯の電源は切ったまま。私は連絡するよう何度も言ったが、一度も家に電話しなかったらしい。まったく、どんなに奥さんが心配しているだろうか。

 マンジュが帰ったあと、スリヤンガにはしっかり言い渡しておいた。「もし一度でも勝手に家を出たら、二度と敷居はまたがせないからその覚悟でいてね」。「僕は家が好きだからどこも行かないよ」と笑っていたが…。
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