5年のいのち
 スリランカに来る前に買った電子手帳が、とうとう壊れた。半年ほど前に、パカっと開ける部分が外れ、それでもだましだまし使っていたが、先月液晶画面に線が入って見えづらくなり、とうとう今日画面がうつらなくなってしまった。

 普段からいつも手元に置いて、「これでいいんだっけ?」というようなあやふやなことばは、日本語でも英語でも必ず辞書で確認していたので、とても不便。いちいちネットで調べないといけなくなった。ほとんど毎日使っていたものだから、5年といえば寿命だろうか。

 次に日本に行ったときに買わないと。広辞苑とジーニアス英和・和英だけでいいので、なるべくシンプルで安いのがあるといいけど、きっと最新のいろんな機能がついているのしかないんだろうなあ。 

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美咲の泣き虫大作戦
 アンマのお母さんのお姉さんの娘が亡くなって3ヶ月目にあたるダーナ(法事のようなもの。お坊さんを家に呼んで食事を布施する)があって、片道3時間半かけて親戚の家に行った。最近美咲が朝4時には起きて、抱っこして散歩しろとうるさくするので、寝不足だったこともあり、私(と美咲)は留守番するから、「スリヤンガと両親だけで行ってきて」と言っていた。

 ところが、アンマは親戚にかわいい孫を見せたいらしい。すでに皆に美咲も行くと伝えていたので断れない。車の中では美咲をスリヤンガにまかせて寝ていようと、朝8時半に出かけた。

 着いたのがちょうどお昼ごろ。皆私たちの到着を待っていたようで、車が止まりドアを開けると同時におじさんがやって来て、美咲を抱いて降りようとした私の手から美咲をさらっていった。荷物を持って車を降り、家まで歩いていく間に、美咲は次々といろんな人の手に渡り、あっという間に家の中の人ごみに消えた。

 親戚の人に挨拶をしていると、「あ~ん」と美咲の泣き声。泣き止まないようすで、慌てて誰かが美咲を抱いてきて、私の手にかえされた。その後も、私が抱いていると入れ替わり立ち替わりいろんな人が美咲をあやしに来る。

 ちょっと機嫌が良くなるとまた抱っこ合戦が始まるのだが、さすがに美咲も嫌になったらしい。抱っこされてどこかへ連れて行かれそうになると、私のほうに身を乗り出し、大声で泣き出した。

 その後は、私かスリヤンガ、もしくはアンマじゃないとダメ。他の人に抱かれるとすかさず泣き出す。美咲も泣けばすぐ私たちのもとへかえされることがわかったらしい。普段泣かないのに、この日は本当によく泣いた。

 抱っこは好きなはずなのに、落ち着く暇もなくこっちに抱っこされ、あっちに抱っこされしてたから、美咲はすっかりご機嫌ななめ。暗くなる前に着くようにと、お昼ご飯をいただいて、早々に退散した。

 家に着いたのは18時頃。美咲は昼間汗びっしょりになっていたので、さっとシャワーをし、おっぱいを飲むと朝まで爆睡。確かに見てるだけでも疲れたぐらいだから、美咲の負担は大きかっただろう。でもここはスリランカ。仕方がない。年明けにある結婚式も同じような状態だろうなあ。

下記写真は、帰りに寄ったクスタラージャ(Kustaraja)。

ウェリガマのゴールロードからちょっと内陸に入ったところにある。8世紀頃の作といわれ、3mほどの磨崖仏。この菩薩像は日本でもおなじみの観音さま。この頃は、スリランカでは大乗仏教も盛んだった。

8-11-28クスタラージャ 8-11-28クスタラージャ1

中に入ると、どこかジャングルの奥地にいるかのように錯覚してしまうが、車の走る道路沿い、しかも周囲は民家。スリランカ人にとってはブッダ像ではないので、お参りの対象とならないのだろう。放置されているといった感じだが、それが逆にいい雰囲気をかもしだしていた。

わざわざ行くほどではないが、近くを通るときには立ち寄ってもいいかもしれない。


サプライズ訪問
 キッチンで昼食の用意をしていると、クロスケがワンワン言っている。誰か来たみたい。ゲートの上からのぞいて、「レイコ!」という声が聞こえる。走っていってゲートを開けると、カナダ人のホール夫妻が立っている。

 彼らは今はカナダ在住。もう十数年前に仕事でコロンボに滞在していたが、週末になるとヒッカドゥワに来ていて、スリヤンガと知り合いずっと付き合いが続いている。前回会ったのは2年前。「次はいつ来られるかわからないなあ」なんて言ってたけど、今年は3ヶ月ほど滞在するらしい。

 「ハッピーなニュースを聞いて、すぐに来たのよ」と、すぐに美咲を抱っこ。昨日、こちらの友人から、私たちに娘ができたことを聞いたらしい。この日はお茶だけだったけど、次は日本食をご馳走することを約束した。さて、何を作ろう。 

8-11-22美咲とホール夫妻
カメラより天井をまわるファンに興味がある美咲。
いつもはカメラ目線なのに…



スリヤンガのお留守番
 ヒッカドゥワといえば、サーフィンで有名だが、スキューバダイビング、シュノーケリングのポイントがあることでも知れている。特にバススタンド寄りのビーチエリアは、コーラルがあり波も穏やかなので、シュノーケリングに最適。

 私は一応ダイビング歴十数年。こちらへ移住してくる際に器材のメンテナンスをしてきたので、いつでも潜れるだろうと思っていた。が、ヒッカドゥワ在住5年目の現在、ダイビング0本、シュノーケリング数回という現実。

 というのも、スリヤンガは「寒い」からと、水中に入るのが好きではない。ダイビングは「絶対イヤ」とはっきり断られている。そうなると、ダイビングにしてもシュノーケリングにしても、わざわざ一人で行くのもなあと億劫になり、こんな近くに住んでいるのにマリンスポーツと程遠い生活になってしまっているのだ。

 今日はKさんというバディを得たので、久しぶりにシュノーケリングに行く。スリヤンガも美咲を抱いて気持ちよく送り出してくれる。そして、シュノーケリングを1時間弱楽しみ、ビーチサイドのホテルで飲み物を飲んで家に帰ったのが、2時間後。美咲のおっぱい時間を考えても余裕のはずだ。

 たかだか2時間なのに、スリヤンガは「は~。やっと帰ってきた」と言う。見れば、朝出かけるときにお願いしていった「洗濯物干し」がまだ途中。「なんでやってないの!おむつが乾かないじゃない!」と怒っても、「美咲を見てたんだから仕方がないじゃないか」という開き直り。

 私がいない間何をしていたかと聞けば、ずっと美咲を抱っこしたりあやしたりしていたらしい。スリヤンガが出かけているときは、私はいつもその状態で、美咲を見ながら家事をしてるんですけど。

 「私の大変さがわかったか」と、スリヤンガに「シュノーケリングはいい運動になるから、これから毎日行くことにしたから。お留守番よろしくね」と言ってみる。するとスリヤンガ、「ダメ。もう今日行ったからいいでしょ」と本気で反対する。よほど「美咲と二人きり」というのが負担だったらしい。

 というわけで、もう少し美咲が大きくなるまで、私一人で外出というのは許可もらえなそう。

不細工に見せる理由
 今日はスリヤンガの実家に、美咲を連れて遊びに行った。事前にアンマから「ちゃんとドットをつけてくること。忘れないように!」と言われていた。

 「ドット」というのは、写真の美咲が眉間につけている、黒い丸のこと。スリランカの乳幼児はこのドットをつけている子が多いので、ご覧になったことがあるかたも多いはず。

 つける理由は…不細工に見せるため。スリランカでは赤ちゃんに「かわいい」と褒めるのは厳禁。「大きくなったね」というのもダメ。「肌が白い」「肌がきれい」といった、日本では褒め言葉にあたることばも言わないほうが無難。

 スリランカでは、「マントラ」のような「ことばの持つパワー」を信じている。褒め言葉の裏には「妬み、ひがみ」といった裏の意味が込められていることもあるので、そのことばによって呪をかけられ、悪いことがおこるということを恐れるわけだ。

 私は全然気にしないので、もちろん何を言われても気にしないし(逆に褒められたら嬉しい)、ドットも普段はつけていないが、周囲からはうるさく「つけろ」と言われるので、外出するときだけはつけるようにしている。このドット、小さなインクつぼのような容器で売られている、専用の液体を指先につけて、丸く形作り乾かすだけ。水をつけるとすぐ落ちる。

8-11-17美咲ドット
 どうです。かわいくないでしょう?


自宅でサファリ
 20時頃、夕ご飯を食べていると、「ホェーホェー」という声。続いて、犬たちの吠え立てる声が聞こえてくる。スリヤンガが、「ナリヤだ!見に行こう!」と、懐中電灯を持って階段を駆け上がるので、私も後を追いかける。

 水田側のバルコニーから声がしたほうへ懐中電灯を向けると、4つの目が光る。「ナリヤ」というのはスリランカ・ジャッカル。野良犬とあまり変わらないが、鼻先が細くて、痩せた野良犬と比べると体ががっちりしている。

 「よくいる場所がわかるな」と感心するほど、スリヤンガは正確に彼らの姿を探し当てる。やはり光が嫌なのか、すぐに隠れてしまうが、私の目にも2匹のナリヤが早歩きで藪に逃げ込むのが見えた。

11/16. 00:00 [ 自然 ] CM0. TB0 . TOP ▲
最近の美咲
 つくづく感じるのだが、赤ちゃんの写真を撮るのって難しい。ついつい同じようなアングルになってしまうし、いろいろな表情を撮りたいと思っても、美咲はカメラに気がつくとじっとカメラを見つめるので、なかなか自然な顔が撮れない。

 最近の美咲は、自分の手が面白いらしく、なめるだけでなく、手を開いたり閉じたりして眺めている。手を使ってのお気に入りのポーズは、右手を高く上にあげること。私はそれを見るたびに「へんし~ん!」と言ってしまう。昔テレビで見たゴレンジャーシリーズの「変身ポーズ」みたいなので(笑)。

 ベッドに寝ていると、腰をひねったり、足を上に持ち上げたりと、今にも寝返りを打ちそうだが、体が重いのかまだできない。練習のためにうつぶせにすると、手足をばたばたさせるのみ。体を起こせるようになるにはまだまだ時間がかかりそう。

8-11-10美咲 8-11-16美咲ポーズ
 写真左:自分の手に興味しんしん    写真右:「へんし~ん!」のポーズ



戻った!
 「母乳ダイエット」は本当だった。妊娠中に11~12キロも増えてしまったというのに、出産後5ヶ月で元の体重に戻った。やろうやろうと思いつつ、特にエクササイズらしいものは何もしなかったのに。

 しかも食べる量ときたら、中学生のときの部活時代を彷彿させるような食べっぷり。3食たっぷりと食べた上に、お茶の時間にもしっかりおやつをつまんでいる。それなのに母乳をあげているだけでちゃんとやせるなんて素晴らしい!

 とは言っても、やはり筋力は落ちているので、体に締まりがないし、クロスケとかけっこをしてもすぐに息切れしてしまう。やはりエクササイズは必要。ちょうど今Kさんがヒッカドゥワに滞在しているので、シュノーケリングを誘ってみよう。

 ちなみにスリヤンガは「水中は寒いからいやだ」とのこと。でも美咲のお守りはしてくれるそう。

検診&予防注射2
 予定を少し過ぎてしまったが、あと1週間で5ヶ月に入るところで、2回目の予防接種を受けに病院に行った。受付を済ませ、ファンがまわるだけの暑苦しい待合室でしばらく待たなければならない。

 小児科ドクターの診察室が2部屋並んでいる近くのイスに座ったので、待っている人は赤ちゃんを連れているばかり。その中で美咲は皆の注目をあび、話しかけられるやら、ほっぺを突かれるやら、足にキスされるやらで大変。あっ、2歳の女の子にはおでこにぶちゅっとキスされていた。

 ドクターは18時頃に来る予定だったが、1時間半ほど遅れた。検診は問題なし。体重をはかると7850gで2ヶ月前に比べると2100g増。病院でもらった予防接種カードの裏に「乳児身体成長曲線」があり、そこにドクターが書き入れてくれる。見ると色のついている平均値の枠から大きく飛び出している。

 「太りすぎでしょうか?」と聞くと、ドクターは笑いながら「母乳をいっぱい飲んでいる証拠。大丈夫」と答える。美咲は終始ご機嫌で、太ももにぷすっと注射を打たれたときは一瞬「あ~ん!」と声をあげたが、1分で泣き止んだ。

 次の検診&予防接種は2ヶ月後。どれくらい大きくなっているだろうか。

8-11-3美咲とロディくん
仲良しのロディくんと。
ゆらゆら揺らすと音が鳴る。最近はかぶりついていることも…


義弟スリマルの近況報告 「ニート脱出!」
 しばらくこのブログにも登場していないマッリだが、大学卒業資格試験に無事合格し、6月からコロンボ郊外の孤児院で働き始めている。彼はそこで働く職員の管理をしていて、学校が終わった子どもたちへの補習を手伝ったりもしている。

 というわけで、マッリの「ニート」状態を心配していただいていた皆さま、ようやくマッリも社会人となりましたことをご報告します!

 一時勉強を中断して、ドイツに農業研修に行ったり、我が家で家作りを手伝ったりと、のんびり過ごしていたマッリ。29歳になるまでほとんど働いたこともなかった。これって日本で言えば「ニート!?」と気付いたのは数年前。

 スリランカには、同じように家にいて定職を持たない若者がたくさんいる。でも、日本のように「ニート」という否定的な認識はない。現金収入がなくても、食べるだけならあまり困らない国なので、多少の収入がある家なら、無理に仕事をしろといわない風潮がある。

 その代わりといってはなんだが、家族はもちろん、親戚や友人が何か手助けが必要なときは、こちらが恐縮してしまうくらいよく働いてくれる。私たちが家を作るときも、マッリを始め、親戚や友人、近所の人たちにどれほどお世話になったか。

 一見ぶらぶらしているように見える若者たちでも、意外とお金にならない労働はしているのだ。

 ただやはり、これから結婚して自分の家庭を持ち、年老いた両親を助けるためには、働き収入を得るということは必要だと思う。以前に数ヶ月で仕事をやめてしまったことがあったので、今回もどうなることかと心配していたが、すでに5ヶ月経過。上司や同僚ともうまくいっていて楽しく働いてるようだし、これでひとまず安心。