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キトゥル・ラーを飲みに行く
 もうここ1週間近く、雨、雨、雨…。雨が降ってしまうとできが悪くなると言われる「ラー」だが、今回は珍しいキトゥル・ラーが飲めると言うことで、大雨の中出かけることにした。

 「ラー」というのは、ココヤシの花を切って集めた樹液を自然発酵させたお酒。朝とれたラーの飲み頃は9時~10時。自然発酵なので、時間がたつにつれてどんどん発酵が進んでしまう。お昼を過ぎると酸味が強すぎて、お酒というよりビネガーに近くなる。

 通常のココヤシで作るラーは、ヒッカドゥワあたりでも手に入るけど、キトゥル・ヤシのラーは飲める機会は少ない。私も今回で3回目。車で1時間ちょっとかけて向かう。内陸を進むと、なだらかな山が広がるエリアとなる。このあたりは紅茶畑が多く、いわゆる「ルフヌ・ティー」を作っている。

 訪れたのはガーミンダイヤの家。すでにペットボトルに入ったラーとつまみとなるゆでたマニヨッカ(キャッサバ)が用意されている。大きいグラスになみなみとラーを注いで乾杯。勝手知ったるガーミンダイヤの家なので、私も遠慮なくいただく。

 生温かいシュワシュワとした口当たりと、ほんのり酸っぱい味。すごくおいしいわけではないけど、グビグビ飲むと何ともいえない幸せな気分になるお酒だ。アルコール分はビールより低いくらいだが、昼間から飲むせいかボディブローのように後から効いてくるので飲みすぎには注意しないとならない。

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08/30. 00:00 [ 食べ物 ] CM0. TB0 . TOP ▲
リウマチじゃなくてただの関節炎
 先日の「右ひざの痛みはリウマチかも」という日記を読んで、たくさんのかたから見舞いのメールをいただいた。中でも、家族や知り合いにリウマチの人がいらっしゃるかたからは、大変な病気なので軽く考えずに薬での治療をするようにアドバイスいただいた。

 私は簡単に考えていたのだが、調べてみると「リウマチ(関節リウマチ)」は一度かかると完治が難しい病気で、一生付き合っていかないとならないこと。そして、発症した場合早期治療が大切というのがわかった。

 薬を飲み続けているので痛みはおさまっているが、実際のところ病名はあいまいなまま。リウマチのスペシャリストのいる病院で検査してもらおうと、ゴールの私立病院の診察予約を取り、診てもらってきた。

 結果から言うと、リウマチではなく、ただの関節炎とのことだった。近所の医者に「リウマチ」だと言われとても心配していることを伝えると、ドクターは右ひざの状態、血液検査の結果、ひざ以外の関節の状態をみて、「リウマチの心配はまったくない」と言い切った。

 「ほ~っ!」。確かに、右ひざ以外はどこも悪くなく、ネット上で見た関節リウマチ診断の判断基準にほとんど当てはまらないから大丈夫かなあとは思っていたけど、これで安心した。

 本当にお騒がせしてすみません。そして、皆さんの温かいメール、とても嬉しかったです。ありがとうございました。 

ペラヘラ祭りのおしらせ
 スリランカで一番有名なペラヘラ祭りといえばもちろんキャンディ。ちょうど今開催中で明日のポヤデーで最終日を迎えるが、実はペラヘラ祭りはこの夏の時期、規模の違いはあるもののスリランカ中の寺院でおこなわれている。

 今後、ヒッカドゥワ周辺で見られるペラヘラ祭りは、アンバランゴダ(8月30日、31日の夜)、シーニガマ(9月22日・23日の昼と24日・25日の夜)。私の家の周辺の小さなペラヘラ祭り(7月7日の日記を参照)に比べると華やかで、みごたえがありそう。ぜひ時間があるようでしたらご覧ください。

*シーニガマはヒッカドゥワの北2キロほどにあるデーワーレ(ブッダとヒンドゥーの神さまをまつった寺院)。ゴールロード沿いのお賽銭箱では、車をとめてお賽銭を投げる姿を見かける。地元ではご利益がある寺院として知られている。海の離れ小島にあるのが仏教寺院。津波のときも壊れなかったので、霊験あらたかと余計に人気が上がった。

新しい同居者
 昨日今日とヒッカドゥワは一日雨雨雨…。空は暗い雲で覆われていて、家の中が暗く感じるほど。さすがのクロスケも雨では仕方ないと、ケージの中で寝そべっている。

 今月は、入れ替わり立ち替わりいろいろな人が我が家に泊まりに来て、実ににぎやかな日々だった。毎年遊びに来てくれるKさんが今日出発するので、久しぶりにスリヤンガと二人かと思っていたら、朝電話がなり、マータラに住んでいる従妹が泊まりに来ることになった。彼女は先日試験が終わったばかり。しばらくのんびりするため、我が家に来るよう誘ってあったのだ。

 彼女はスリランカのティーン・エージャーらしく、とってもはにかみ屋でおとなしい。そしてとてもよく家事を手伝ってくれる。クロスケのことは「こわい!」と言って、クロスケがいくら尻尾をふりふり遊ぼうサインを出しても、家の中に逃げてしまう。私があまり動けないので、クロスケの遊び相手をしてくれると助かるんだけどなあ。

リウマチなんて…
 ご心配をおかけしているひざの痛みだが、薬を飲み続けているおかげか痛みはまったくなくなった。まだちょっと腫れが残っているが、昨日ドクターに診せたら「あと1週間薬を飲めば大丈夫。その後また痛くなったら、また来て」と言われた。

 しかし、病名を聞いて愕然。なんとリウマチ。象皮病でないのは良かったが、リウマチなんてもっと年をとってからの病気じゃないの? ドクターも「まだ若いから無理しなければ回復するよ。ハハハ」と笑ってたが、私のショックは大きい。何か対策を考えねば…。

ファッション!?
 まずは下の写真をご覧あれ。久しぶりに家に遊びに来たチャミンダマッリ。後ろ姿を見て「なにこれ?」と思わず声に出してしまった。ちょっと照れた様子のチャミンダマッリ。襟足の髪の毛が1センチほど、きれいに脱色されている。

 「どうやったの?」と聞くと、脱色用のチューブが売られているので、友達にやってもらったそう。若者の間で流行っているのだろうか。これから町に出るときには、男の子の後ろ姿に注意してみよう。

7-8-24チャミンダマリ
   襟足の金髪がチャーミング?

薬の効き目
 結局、20日夜から21日の昼までもらった薬は飲まず、夕方血液検査の結果だけ持ってドクターのところへ行った。ドクターは痛みもあり、腫れもひいていない状態を見て、もう一種類血液検査をするように言った。

 そりゃあ、薬を飲んでなければ良くなるはずはない。しかし、私は薬を飲んでいないことをドクターに言う機会を逃し、スリヤンガは「この薬を飲んでも効かないということは、やはり象皮病かもしれない。」とドクターに言われ、動揺する。

 家に帰るとスリヤンガは激怒。「なんでドクターの言うことを聞かない?絶対に今日から薬を飲むように」と言われ、しぶしぶ薬を飲んだ。するとあら不思議。足を曲げると激痛が走って歩くのもままならなかったのに、痛みは嘘のようになくなり走るのもできそうな勢いだ。

 それだけ強い薬なんだろうけど、とりあえずこの調子ならやっぱり象皮病ではなさそうなので、私も内心ほっとする。今日の夕方、2つ目の血液検査の結果を持って診察を受ける予定だったが、突然休診となったので、明日行くことになった。

 しかし、象皮病でなかったのは良かったけど、なら原因はなんだろう。今は薬で痛みを抑えているだけで、治ってはいないはず。やっぱりこの先はアーユルヴェーダに頼るかな…。

ミス・スリランカ
 今日はコロンボの出入国管理局に、観光ビザ延長の手続きをするのに同行した。すでに3ヶ月滞在し、さらに3ヶ月の延長を申請したのだが、料金はなんとRs12750!(Visa Fee Rs2750・Tax Rs10000)ビザ申請が厳しくなっているという噂は聞いていたが、高くてびっくり(詳細は、生活情報のビザ欄で書いているのでご確認を)。

 ところで、先週の18日(土)、ヒッカドゥワのアマヤ・リーフというホテルに行くと、スリランカらしからぬすらりと足を出し、濃い化粧をした女性たちが、プールサイドでポーズを取っている。

 何事かとフロントにたずねてみると、「ミス・スリランカ」のコンテストをするので、そのリハーサル中だった。「きれいな子いた?」と聞くと、フロントの男の子たちは顔をしかめ、「あんなのスリランカ女性じゃない」と言う。

 まだ予選だが、ほとんどの女の子がコロンボからで、保守的な地方の男の子から見れば、「派手なだけのあばずれ」に見えるのだろう。私も、「ホットパンツよりもサリーの似合う子のほうがいいわね…」と同意してしまった。さて、今年のミス・スリランカはどんな子が選ばれるのだろう。

7-8-18ミススリランカ
 足はきれいな子が多い。顔は化粧のし過ぎでよくわからなかった

悪い患者
 朝一で血液検査に行き、結果が陰性でほっとする。調べてたのはなんと象皮病。スリランカではときどき発生する風土病で、身体の一部の皮膚が厚くなって、象のようになる。治療法がない難病で、悪くなると切断もありうると聞いたので、陽性だったらどうしようとすごくドキドキしていた。

 というのは、雨季が始まり蚊が多くなる5月頃、1年に一回家に担当の人が訪ねてきて、象皮病の予防薬を置いていくのだが、巨大なタブレットで、どんな副作用があるかもわからないので、私は飲んでいなかったのだ。

 私はとても悪い患者で、ドクターにもらった薬を素直には飲まない。もちろんその場で何のための薬でどんな副作用があるかなど、うるさく聞くが、スリランカではお医者様第一!言われたことに従えばいいという風潮で、ドクターも面倒くさがり嫌な顔をする人もいる。

 今回も、やたらと抗生物質やら痛み止めやら5種類ものタブレットをもらい、飲みたくないなあと思っている。ただの関節の痛みだったら、アーユルヴェーダ・ドクターのところへ行こうかなあ。またまた、「安静するように」とのことなので、スリヤンガには頑張って家事を手伝ってもらおう!

右ひざ故障
 朝起きてベッドから降りようとしたら、右ひざに激痛。昨日からひざを曲げるときにちょっと痛いなあと思ってたが、今日のは明らかに痛い。左ひざと比べてみると右ひざの膝小僧の上が腫れているのがわかる。

 ぶつけたり、ねじったりといった、腫れる原因になるようなことはしてないが、どうしたんだろう。そのうち良くなるかなと思って放っていたが、夕方になっても同じような痛さで、変わらない。

 階段の上り下りや、下の物を取るときにひざを曲げるのがつらい。とりあえず、自宅近くのクリニックに行ってみる。ドクターは他のリンパ節が痛くないか聞くが、右ひざ以外は大丈夫。まったく問題なし。見ただけでは原因がわからないので、明日ヒッカドゥワの病院で血液検査を受けることになった。

 はぁ~。今まで酷使しつつが何とか持っていた体が、急にガタが来たのだろうか。なんだか最近病院づいてるので、お祓いでもしたほうがいいのかもと弱気になる。

暑さで疲れ気味
 「日本で40度超えの猛暑」と聞いて、スリランカのほうが涼しいと笑っていたが、日本ほどでないにしてもこちらも、最近風があまりなく夜もじっとりしていて蒸し暑い。

 とにかくこの1週間は、日本人、スリランカ人ともに我が家を訪れ、食事をしたり泊まったりというお客さんが多くて、バタバタと忙しくしていた。今日はスリヤンガが朝からお客さんとヤーラサファリに行ってしまったので、久しぶりに自分のペースでたまっていた仕事や家事を片付ける。

 隣の家(以前私たちが住んでいた家)では、9月2日にお姉さんの結婚式会場になるので、庭をきれいにしたり、壁を塗り直したりと急がしそうにしている。最近はホテルやウェディングホールでする人が多いので、家でというのは珍しいが、この日は一日中大騒ぎに違いない。

クロスケとカエル
 「バディ、お願い!」とスリヤンガのか細い声。何かと見に行ってみれば、15センチほどのカエルがいる。スリヤンガはカエルが大の苦手。見るのも嫌なほど。

 ちょうどクロスケを庭に出しているときだったので、もし見つかったら大変。面白がってパクっとするに決まっている。仕方なく、私がシャベルの上にのせて隣の土地に放り投げた。

 ところが、しばらくたって裏庭の小さな穴に、同じカエルがいるのを発見。ちょうどすっぽり体をおさめて顔だけ見える。この時もクロスケを遊ばせていたので、何とか見つからないようにしてたが、走り回っているときにとうとうカエルを見つけてしまった。

 「クロスケ、こっちにおいで」と呼んでも、カエルのほうに興味があるのか動かない。鼻先をカエルに近づけて、クンクンにおいをかいでいる。カエルのほうはじっとしてて動かない。

 穴は小さくてクロスケが口を入れられる大きさではないから、安心してそのようすを見ることにする。クロスケの鼻先がだんだんカエルに近づいて、ときどきカエルに触れる。そうするとカエルが目を閉じて、クロスケの鼻先の動きにあわせて揺れるのがなんとも言えず面白い。

 しばらくしてクロスケはあきたのか、どこかへ行ってしまった。カエルが穴から這い出すのを待って、再び隣の土地に放り投げる。塀を乗り越えられるわけないから、どうやって我が家の敷地内に来たのか謎だが、お願いだからもう来ないで。

7-8-12クロスケ 7-8-12カエル
 左:カエルを見つけるクロスケ
 右:穴の中のカエル。これってヒキガエル?このへんではあまり見かけない種類


08/12. 00:00 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)
 「この世に偶然はない」。う~ん、確かに。「すべて必然だ」とまで言われてしまうとちょっとひいてしまうけど、そのときは気が付かなくても、人やモノとの出会いは何かしら意味があるように思える。

 20代の前半、好き勝手にふらふらと旅をしていたときでも、「人は、出会うべき時に出会うべき人に出会う」という誰かが言っていたことばを信じて、毎日すれ違うように出会う人との時間も大切にしようとしていたことを思い出す。

 後に仏教関係の仕事をするようになって、お会いするお坊さん方から「ご縁」「一期一会」という言葉をよくいただくようになった。日本人なら宗教に関係なくなんとなく持っている感覚だが、インド旅行中は違和感を感じた輪廻やカルマ(業)の思想が、そこへ来てようやく自分の中で落ち着いた気がした。

 実は、今日改めてそんなことを書き連ねているのは、友人が送ってくれた本「シンクロニック・ジャーニー」を読んだからだ。著者の大典さんと、奥さんの李紗さんは、去年スリランカにも遊びに来ている友人で、私たちには縁の深い二人。

 私が初めてのスリランカ旅行を控え、二人と一緒にご飯を食べたときのこと。李紗さんは「レイコちゃんにとってこの旅行はとってもいい!素敵な男性と出会うかも!」と私に言った。実は李紗さんは、シンクロニック・リーディング力の持ち主。実際他の友人も李紗さんの言葉どおり、まさかと思えるような状況で将来の夫に出会っている。

 でも、私は普段からあまり占いを信じないし、私の旅行のスタイルは男性との出会いを求めるタイプではないし、その時はまったく気に留めなかった。ところが振り返ってみればその旅でスリヤンガと出会い、結婚しスリランカに住んでいるのだから、予言はどんぴしゃりだった。

 この本では、ここ数年の二人の旅を軸に、さまざまな人やモノとの出会いを通してシンクロの鍵を探っている。旅は、インド、ドイツ、ヒマラヤ、カンボジアなど世界をめぐるが、スリランカのスリー・パーダもそのひとつとして紹介されているので、興味のある方はぜひ読んでみてください(本の中に、私とスリヤンガも登場します!)。

7-8-8-大典さん本 
 「シンクロニック・ジャーニー」
 小原大典/著
 中央アート出版社/1700円
 2007年7月26日発行


 *大典さんと李紗さんの活動は 時間芸術学校クリカ まで




きれいなカマキリ発見!
 体長はほんの3センチほど。日本でよく見かけるカマキリより体は太めだが、目は鋭く、私を警戒して常に私のようすをうかがっている。体は葉と同じ明るい緑色。クリーム色で背中の部分に目と口のような模様がついているので、すぐに目に留まった。

 蝶で、羽が目玉のような模様になっているのは見たことがあるが、カマキリは初めて。この目玉模様は、外敵(特に鳥)が目玉を怖がるという事のほかに、捕まえるときは頭を狙うので、その攻撃を本当の自分の頭から逸らせるという効果があるらしい。

 さっそくデジカメを持ってきたが、こんな小さな被写体は難しい。しかも細いヤシの葉にとまっていたので、風が吹くとゆらゆら揺れてなかなかピントが合わない。ピンボケの写真になってしまったのが残念。

7-8-7カマキリ
 背模様が美しいカマキリ


08/07. 00:00 [ 自然 ] CM0. TB0 . TOP ▲
洗髪
 手術の後何がつらいかと言えば、シャワーを浴びれないこと。切った傷が完全にふさがり乾くまでは水は厳禁というのはわかるが、それでも暑いスリランカのこと。シャワーが浴びれないのというのはかなりきつい。

 お腹に水がかからなければいいわけだから、下半身は普通にシャワーを浴び、上半身は汗をかくたびに1日に何度も濡れタオルでふいている。ただ問題は髪の毛。洋服を着たまま、頭をかがめて慎重に水をかけるからと言っても、スリヤンガとアンマの許しがでない。

 今のところやってはいけないことはなんでも「抜糸の後で」というのが合言葉だったが、明日の予定だった抜糸があさってに延び、私の我慢も限界に達した。「今日はなんと言われようとも髪を洗う」と宣言した。

 いくら腰をかがめても、水が肩を伝ってお腹にかかる可能性があるので、私の洗い方はだめだとアンマが言う。すると、スリヤンガが洗ってくれるというのだ。スリヤンガの考えによると、ベッドに仰向けに寝て頭をベッド脇にずらす。そこからバケツで水を流し洗うというのだ。

 でもそれだと、ベッドまでバケツで水を運ばないとならず、ベッドに石鹸水や水がかかる恐れがある。だったらこうしようと、オフィスルームのイスをバスルームに持って来るよう言った。このイスなら高さの調節もできるし、後ろにのけぞることもできる。それをシンクの前に置いて座り、シンクに首を置いて、美容院のように髪を洗ってもらおうと思ったのだ。

 レインコートを着込み、首周りにタオルを巻いて準備万端。洗髪が始まった。しかし、美容院と違って、首をおくところがないので1分もたつと首が痛くて仰向けになっていられない。しかもアンマも手伝ってくれているのでその場では言えなかったが、その状態はけっこう腹筋を使う。お腹の傷にはあまりいいとは言えないが、もうしばらくと辛抱する。

 洗ってもらっている間、首が痛くてたまらない。両手で首を押さえなんとかしのぐ。スリヤンガは自分の髪を洗うときはいつも荒っぽくあっという間に終わらせているが、意外や意外なかなか髪を洗うのがうまい。ちゃんと指の腹を使ってマッサージしてくれる。

 しかし、この体勢での私の我慢はもう限界。シャンプーが終わってアンマが上品にチョロチョロと水をかけているので、「早く!もうダメ」と叫んでとにかく水をかけ泡を流してもらい終わらせる。もちろんリンスはなしだけど、そんなのは気にしない。はあー、髪を洗うとなんて気持ちいいんだろう。

家出
 私は術後の翌日だったのでほとんどベッドから出ず、あまり顔を合わせてなかったが、1日からスリヤンガの友人マンジュが我が家に居候していた。彼はポロンナルワでローカル向けのレストランを開いている。私たちも2年ほど前に食べに行ったが、なかなか繁盛していた。

 そして、その後結婚したのだが、あいにく私たちは仕事が忙しくて結婚式には行けなかった。なので、会うのは久しぶり。2年ぶりに突然我が家にやって来たことになる。

 ポロンナルワからコロンボ経由でバスを乗り継ぐと、少なくとも8時間はかかる。ふらっと来る距離ではない。スリヤンガの話によると、「奥さんとけんかして出てきた」とのこと。つまり家出。奥さんじゃなくてだんなさんが家を出るなんて珍しいが、よっぽど尻に敷かれているのだろうか。

 理由を聞くと、「朝起きない」「お茶を入れてくれない」「仕事を手伝わない」など奥さんの怠けぶりに腹を据えかねたらしい。まあ、これは夫側の一方的な話だから妻から話を聞けばいろいろとあるだろうけど。ともかく、泊めてくれというので部屋を貸していた。

 こういうときスリランカ人は荷物ひとつ持たずに来るのが普通。当然我が家で、Tシャツやサロン(男性がはく筒状の布)、タオル、歯ブラシと用意しなくてはならない。マンジュはかなり太めなのでスリヤンガの服が合わず、ようやく1枚大きめのTシャツを見つけ渡した。

 結局、マンジュは我が家に3泊し、今日ポロンナルワに帰っていった。滞在中、携帯の電源は切ったまま。私は連絡するよう何度も言ったが、一度も家に電話しなかったらしい。まったく、どんなに奥さんが心配しているだろうか。

 マンジュが帰ったあと、スリヤンガにはしっかり言い渡しておいた。「もし一度でも勝手に家を出たら、二度と敷居はまたがせないからその覚悟でいてね」。「僕は家が好きだからどこも行かないよ」と笑っていたが…。

読書三昧
 傷口がふさがるまで安静にと言われてるので、スリヤンガとアンマの監視が厳しくベッドから出してもらえない。パソコンに向かうのはもちろん、クロスケと遊ぶのもダメと言われ、ひたすらベッドの上で読書をしていた。

 家事はアンマとスリヤンガがやってくれているので、こうなったら思いっきりのんびりしようと、枕元に本を山積みにして読書をしている。こんなとき近くに図書館があったらいいのにと思いつつ、本棚をにらみ本を選んでいる。

 すでに何回も読み直している本ばかりだが、本というのはその時々によって読み取る内容が違ってくるので、久しぶりに読み直すと新しい本を読んだように新鮮な気持ちになることがある。そんなふうにワクワクしながら読書三昧を楽しんでいたが、今日で3日目。さすがに今読み直したい本も尽き、あきてきた。

 なんといっても、先日の日本帰国の折に妹が用意してくれた本がひどい。続き物の本の一冊目だけというのが多いのだ。上下巻の「上」だけだったり、1~5巻の「1巻」だけだったりする。唯一、「ダ・ヴィンチ・コード」が上中下巻そろっていたので無事読み終えることができた。

 といっても、妹が一方的に買ったものではなく、私が作品名や作者名を指定して、なおかつ「100円で売られているもの」と頼んでいたのだから仕方がない。予定では自分の滞在中に、古本屋を走り回って揃えようとしていたが、時間がなくてできなかったのだから自分の責任なのだが。

 しかし、途中までっていうのはつらい。そういえば中3の夏休み、山岡荘八の「徳川家康」をなんとか早く読み終わりたくて、朝から晩まで本を読んでいたのを思い出した。厚い文庫本で全26巻。早く続きが読みたくて、一日中本を読んでいた気がする。

 次回日本に行くときは、何よりも本屋めぐりを優先させたいと思っている(多分できなそうだが…)。

  
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