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スリランカで手術(しかも公立病院で)
 検査前の注意事項。夕食は取っていいが、夜10時以降は水を含め、何も口にしてはだめ。夜中の3時に下剤(座薬)を入れ、朝6時までに病院に来て受付をすること。

 本当だったら、前日から入院させられるところだけど、担当のドクターもスリランカの「公立病院」が衛生面などから外国人にとって長居したくないところというのがわかるからだろう。ちゃんと注意事項を守ると約束をさせられ、当日の朝の入院でいいことになった。

 この日は私立病院で看護師の婦長をつとめる叔母がついてきてくれることになっている。私は荷物をまとめ、スリヤンガとアンマとトゥクトゥクに乗り込み病院に向かう。

 病院前でマッリ、叔母と落ち合い、受付をすませ、病室に行く。そこは20数台のベッドが2列に並べられた大部屋で、中央に大きな机が置かれ、書類が山積みになっている。まずはそこに座るように言われ待っていると、ドクターが来て手術のための診察と検査を始める。

 プライバシーのかけらもなく、だらけた感じで今日の手術を待っている女性たちがベットに腰掛け、珍しい外国人の診察を眺めている。「同じ状況なら、私でも注目するだろうな」と思いつつ、ドクターの質問に答える。体温をはかるときはヒヤヒヤしたが熱はすっかり平熱に戻っていてひと安心する。

 なんだかワサワサとした落ち着かない病室の中心で、血圧を測られたり、血を採られたり、脈をはかられたりした後、小さな小ビンを渡される。尿をとってこいということらしい。そしてトイレに行って、やっぱり昨夜からの入院でなくて良かったと思った。

 予想通り病室もまったく清潔感がない。ドクターや看護師、事務職員といった病院関係者は屋外も室内も靴をはいたままなのに、なぜか患者や付き添い人だけが病室には裸足で入らないといけないというおかしなシステム。

 トイレ自体は汚くはない。ただそこに至るまでの通路が水浸しで、汚い水に足をつけないと通れないようになっている。見ると、排水溝がつまっているらしい。病院なんだからすぐにきれいにできないものだろうかと思うが、誰も気にしないらしい。しかたなく爪先立ちで、一番水の浅い通路の端を通りトイレに行く。

 その後、服を脱がないといけない診察は、さすがに病室中央でできないため、廊下の隅のスペースに案内される。ボロボロの布が目隠し用にかけてあるが、ベッドや器具が古いだけでなく、すべてが触りたくないくらいに汚い。床には血がたれていてハエがとまっている。もちろん天井にはクモの巣。壁にはアリだって歩いている。「今日だけ、今日だけ」と自分に言い聞かせつつ、深呼吸する。

 ところで、スリランカの病院に入院するときに持っていくものといえば、1)ベッドシーツ、2)枕、3)かける布。一応病院でもベッドにシーツはかけてくれるし、枕もあるけど、汚いから自分で持っていったほうが安心ということだろう。手術のときには白いブラウスと白いスカートというのがいいみたい。持って行かなかった私は、慌ててスリヤンガが買いに行く羽目になった。

 そうこうしているうちに7時半になり、髪の毛をまとめ帽子をかぶせられ、名札をつけられて移動用のベッドに乗せられる。見ていると他の患者は、病室にあるブッダ像に熱心にお参りをしている。そういえば私も今朝家を出るときにスリヤンガに言われ、我が家のブッダ像にお参りをしてきたのだった。

 病気でもないのにベッドに寝かされ、誰かに押して行ってもらうというのは気恥ずかしい感じだが、担当のおじさんたちが実に乱暴で、落ちそうになるくらいグングン飛ばす。しかも、前がつかえていたからといって、直射日光のあたる場所でしばらく放置される。いくら朝だからといって日差しは強い。まさかスッピンで日光浴させられるとは思いも寄らなかった。

 なんとか手術室脇の廊下まで連れて行ってもらう。ちょうど約束の時間だったが、ここからが長かった。たっぷり2時間、そこでも放置される。ちょうどドクターたちの控え室の前でもあるので、次から次へ若いドクターたちが通る。すると、「あれっ、なんでこんなところに外国人?」てな感じで私の顔を見て、お腹の上に置かれたカルテを見ていく。

 いちいち暇なドクターたちの質問に答えるのも面倒になって、目をつぶっていたら本当に眠ってしまっていた。すると近くで聞き覚えのある辺りに響き渡る声。私の担当医の声だ。ようやく手術室に入れてもらえる。

 中はさすがに冷房がきいている。私は入院も手術も初めて。日本でも経験したことがないので比べようがないが、ドラマで見るようなライトの下に寝かされ、その周りをずらっと20人ぐらいに取り囲まれた。どうやら勉強中の若いドクターらしい。

 なんだか落ち着かないなあと思ったが、すぐに麻酔を打たれ、次に目覚めたら病室のベッドだった。見回すと朝の病室よりきれい。どうやら手術後は少しはましな病室に入れられるらしい。

 時計を見るとちょうどお昼。手術から1時間半近く寝ていたらしい。身体がだるいのとお腹がちょっと痛い程度で、お腹を切ったという感じはあまりなかったが、つらかったのが「のどの渇き」。昨日の夜から水一滴飲んでいない。ところが、術後4時間は飲んではだめだという。「あと2時間も…」。気が遠くなりそうだったので、無理やり寝ることにした。

 そして、2時。ようやく水のお許しがでる。ちょっとずつ口に含んで、飲み込む。なぜか甘く感じる。水ってなんておいしいんだろう。それだけでだいぶ元気になる。昨日も一日ほとんど食べなかったので、丸一日半何も食べてないことになるが不思議とお腹は空かない。

 本当は手術後24時間、病院は患者をチェックしないといけない義務があるそうだが、私の場合は「術後良好。問題なし」ということで、特別に17時に帰してもらうことになった。抜糸は4、5日後ということだった。

 17時にスリヤンガが迎えに来て、ゆっくり運転してもらってトゥクトゥクで帰る。さすがに全身に力が入らないので、クロスケにはちょっと頭をなでる程度にしてすぐにベッドに入る。とにかく昨日の熱が下がって今日の検査を受けられたことに感謝しつつ、すぐに眠った。

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発熱
 昨日、暗くなってから髪を洗ったのがいけなかったのか(水シャワーの我が家では、水が温かい日中にするのが理想的)、夜突然発熱した。のどが痛くなるなど、なんの前触れもなかったので、熱が出ていると気づかず、でもなんだか身体がだるくて立っていられないので、夕食の用意をしながら途中休憩するほどだった。

 ベッドに入ってもぞくぞくするので、熱をはかってみたらなんと8度9分。熱に弱い私にとっては、いつもならフラフラになる熱の高さだ。とにかく朝起きたら熱が下がってることを願って眠る。

 そして朝。頭がボーッとしている。熱をはかるとやはり8度を超えている。どうしよう。よりによって今日熱が出るとは。実は1ヶ月前から予約を入れてあった検査入院の日が明日と決まっている。

 担当のドクターは一緒なのだが、そこしか必要な機器がないというので、仕方なく「公立」の病院に行き、4時間待たされてようやく形ばかりの診察をし、予約を入れてきた。もし、熱のため検査ができないとなると、また最初からやり直し。予約をするため、朝早くから待たないとならない。

 これはなんとしても熱を下げなければと、大嫌いな「コッタマリ*」を作ってもらい無理やり飲み込み、ひたすら眠る。しかし、願いもむなしく昼を過ぎても下がらない。仕方なく解熱剤を飲む。

 するとすーっと身体が楽になり熱が下がる。「そのまま、そのまま」と昼、夜と薬を飲み、明日の検査を迎えることにする。(明日につづく…)

 *コッタマリはコリアンダーの意味。スリランカ人は風邪の初期症状に、コリアンダーなどの薬草を乾燥させたもので作る煎じ薬を飲む。詳しくは2006年8月6日の日記を参照ください

スリランカ風天ぷら
 スリランカ人に好評の日本食といえば、天ぷら。スリランカ人はもともと揚げ物が大好きだし、カレー&ライスと一緒に食べてもおいしいので、我が家でもよく作っている。

 ところで、先日コロンボの日本食レストランに行ったときに、カラピンチャ(カレーリーブス)の天ぷらを食べた。イメージ的には青じその天ぷらといった感じ。カラピンチャ独特の香りが広がっておいしい。

 そこで今日のメニューは天ざる。カラピンチャは庭に生えているので、柔らかい葉を摘んできてさっと洗い、衣をつけて揚げるだけ。とっても簡単で、おいしい。スリランカ在住の皆さま、どうぞお試しあれ!

*ちなみに我が家にはわさびがないので、そばつゆを作るときにチリピースを入れて香りを出し、辛さを加えている。スリランカの暑い気候だと、わさびよりかえってこのチリの辛さがおいしく感じる。



07/29. 00:00 [ 食べ物 ] CM2. TB0 . TOP ▲
クロスケの芸 その1
 食いしん坊のクロスケ。食べ物を持っていると、目がキラリと光り、ただのお座りも背中がピンと伸びて、いつもとは違う。そろそろ他のことも教えてみようと思い立ち、まずは基本中の基本「握手」にした。

 午前中に1回目。お座りをさせ、私が「握手」と言いながらクロスケの右前足を持ち上げる。何度か繰り返すが、「握手」の意味はわからないみたい。そして、夕方。さっきと同じように「握手」と言うと、左前足がピクッピクッと上に持ち上がった。

 右じゃなくて左だけど、できてる!クロスケの前足をしっかりと握り締め、「いい子」と頭をなでると、得意げな顔。何回か繰り返すと、しっかりできるようになった。さすがクロスケ。食べ物がもらえるとなると気合が違う。

 試しに私ではなくて、スリヤンガもやってみたが、ちゃんとできている。ほんの数回で覚えるとは驚き。次は何を教えようかな…。

7-7-27クロスケ握手
 しっかりカメラ目線のクロスケ。
 でもなぜかいつも左足


07/27. 00:00 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
数日ぶりの我が家
 日曜日に友人の結婚式に出席し、その後の日本からの家族や友人を交えたハネムーンに私たちもご一緒させてもらったので、数日間留守にしていた。

 スリヤンガはともかく、私は最近自宅で仕事をしていることが多かったので、久しぶりのホテルライフを満喫。もちろん、シーギリヤ、ダンブッラ、キャンディと観光もしてきた。

 普段はスリランカ料理ばかりなので、ここぞとばかりに肉や魚のグリルやパスタを食べたせいか、なんだか身体が重く調子悪い。今日はのんびり過ごすことにし、いつものカレー&ライスを食べた。旅行は楽しいけど、やっぱり我が家はいいなあ…。

7-7-25サルの昼寝
 プルメリアの木の上でお昼寝中
 (ダンブッラ石窟寺院)


緑茶でほっと一息
 水のせいか、それとも気候の違いからか、なぜか日本の緑茶をスリランカで飲んでもおいしく感じない。もちろん和菓子をいただくときは緑茶をいれるが、普段は紅茶を飲むことが多かった。

 これも日本から持って帰ってきたのだが、フレーバーのグリーンティーを友人からプレゼントされた。「今は緑茶までフレーバーティーにするんだ」と驚きつつも、パックを開けると、緑茶の香りと一緒に甘酸っぱいラズベリーの香りがプハーと広がる。

 お茶の名前は「春ぽろぽろ」(LUPICIA)。緑茶にルイボスティーをブレンドし、ラズベリーで香り付けしたもの。私は、緑茶は濃いほうが好きなので、多めに葉を入れ、たっぷり時間をかけて蒸らす。色は明るい緑茶といった感じで、香りはラズベリーだが味は緑茶。予想以上にとってもおいしい。

 スリヤンガは、「日本に行ってから、すっかり緑茶が大丈夫になったね(注:スリヤンガは以前は緑茶が嫌いで飲まなかった)」と言いながらも、「紅茶と緑茶どっちにする?」と聞くと「紅茶」との答え。お茶の時間のたびに、両方淹れている。

7-7-21フレーバー緑茶
 春らんまんのティータイム♪
 だいぶ季節外れだけど…


NEW 気に入ったお菓子
 日本に行ったときに、友達が「これおいしいよ。友達の間で流行っているの」とくれたのが「サクサクしっとりきなこ」。本当にサクサクとした軽い感触。なのに、きなこの味がしっかりしみ込んでいて、とってもおいしい。スリヤンガも気に入ったので、いくつか買って帰った。

 ちょうどローシーナンギーが来ていたので、お茶の時間にこのお菓子を出してみた。ローシーナンギーも、我が家に滞在中の日本人Mさんもおいしいと言う。みんなでパクパクと食べた。

 私がMさんに、「スリヤンガはお餅が嫌いで、特にきなこ餅は食べられなかったんだよ。でもきなこの味は好きみたいだね」なんて話していると、スリヤンガも何やらローシーナンギーに説明している。ローシーナンギーが「え~!」と驚いていて、スリヤンガが「お母さんたちにも食べさせてあげなよ」と言い、タッパーに入れて持たせていた。

 「確かにおいしいけど、そこまでするほど特別な味!?」と思って、スリヤンガとローシーナンギーの会話を聞いてみたら、「これはハットゥで作ったんだよ」とのスリヤンガの言葉が耳に入ってきた。「ハットゥ(きのこ)?」何の話かと思ったら、どうやらスリヤンガが「きなこ」と「きのこ」を聞き間違えたらしい。

 私は大笑い!「きのこじゃないよ、きなこ。きのこからこんなお菓子できるわけないでしょ」と言ったら、スリヤンガもローシーナンギーもやっぱりという顔をしている。数ヶ月前からローシーナンギーの家では「きのこ」を作っているので、余計お母さんたちに食べてもらおうとしたのだろう。ああ、間違った情報が伝わらなくて良かった。
 
7-7-20サクサクしっとりきなこ 「サクサクしっとりきなこ」
私たちもそのおいしさのとりこに…

そういえば私って、サクサクしたのが好きみたい。
ルマンド、麦ファーもそうだし。
残念ながらスリランカにはそんなお菓子はなさそうだけど…



選挙に行けない…
 今日は朝から一日中雨。ほとんど日も射さず、肌寒く感じるほど。先日、コロンボにある日本大使館から、在外選挙のお知らせが届いた。私のように海外に住む日本人は、あらかじめ日本大使館を通じて「在外選挙人証」を申請しておくと、投票ができる制度がある。

 投票の仕方は3つ。日本大使館に直接行くか、郵便による投票、あとは日本での投票(一時帰国する場合)。私は郵便投票をするつもりだったが、お知らせが自宅に届いたのが締切日の3週間前。それから日本の自治体に投票用紙を請求し送ってもらって、記入して送り返す日数を考えると、投票日までにぎりぎり届くか届かないかという微妙な感じ。

 投票用紙はいつでも請求できるらしいので、もっと早く請求しておけばよかったのだが、時すでに遅し。仕方なくコロンボまで投票に行くことにした。

 ところが、日本大使館での投票期間は7月13日~21日。私が行こうと思っていた矢先に、スリランカ政府軍がLTTEの東部の最大拠点トッピガラを制圧した。国をあげての祝勝ムードの中(といってもこれで内戦が終わったわけではない)、コロンボだけでなく全国の学校でもお祝いのセレモニーが開かれるという。

 となると、LTTEの報復によるテロが気になる。私は、「ただ行って投票だけして帰ってくるだけだから大丈夫」と思ったのだが、スリヤンガはもちろん、アンマとタータも大反対。「こんなときにコロンボなんて!絶対ダメ!」。

 「大事な選挙だから」と言っても、「もしテロがあったらどうするの?今回はやめておきなさい」と聞く耳持たず。仕方なく、投票はあきらめた。

 今回の選挙は、日本にとってターニング・ポイントになりそうな大事な選挙だと思っている。海外にいるから余計感じるのかもしれないが、日本の政治はめちゃくちゃになっている気がする。私は投票できないが、いつもより投票率が上がって、できるだけ多くの国民の考えが反映されればいいなと願っている。

挿し木
 先日日本に行ったときに、室内に植物を飾れるようハイドロカルチャー用の土を買ってきた。「どんな木を植えようかな」とどこかに行くと庭をいつもチェックしていたのだが、ある日隣のプシュペの庭の木が目に留まった。

 その木は、葉が濃い緑と赤のグラデーションで細長い。枝分かれするが横よりも縦に伸びていくので形がスッとしていてきれい。なるべく大きい木を置きたいので、ボリュームが出る木よりも縦への直線的なラインの木がいい。リビングは吹き抜けなので、多少大きくなり過ぎてもかまわない。そういった私のイメージにぴったりの木だった。「どこで売っているかしら」と聞いたら、スリヤンガが「もらってこよう」と言う。

 プシュペの家に行くと、「その枝がいいよ」と言って、バサっと大きな枝を切って渡してくれる。挿し木をしておけばつくらしい。「そんなに簡単なものなの?」と半信半疑だったが、そういえばスリランカの人は友人知人の庭からよく枝をもらってくる。「挿し木」のためなのかと納得がいった。

 念のため、ネットで「挿し木の仕方」を調べてみた。なるべく水分の吸収をよくするため枝は斜めにカットし、1時間くらい水につけておいてから、直射日光は避けて土に植える。このとき、あらかじめ土に穴をあけておき、決して挿し木をする枝で土に突き刺すようなことはしないようにと書いてあった。断面は吸水をするためのとても大事かつ繊細な部分なので、傷つけないようにしないとならないらしい。

 一番上の葉がついている部分の他に、枝を20センチくらいに切って、それぞれいろいろな所に植えることにした。日差しや土の具体によって根がつくかつかないかわからないので、このうちひとつがうまくいけばいい。

 日本で一番挿し木に適した時期は梅雨だという。湿気が多いので、葉からの余分な水分の蒸発を防ぎ、雨が多いかららしい。だとしたら、雨季のスリランカは最適だろう。ただ心配なのは日差しの強さ。どうか根付いてくれるといいな…。

    * * * * * * * * * * * *

 こんなに気持ちを込めて植えた挿し木たちだったのに、クロスケにとっては遊びの対象。あっという間に次々と引き抜かれ、かじられてしまった。仕方なく再度やり直し、今度は植木鉢に植えて、今は物置になっているモモのケージに入れておくことにした。まったくクロスケは油断ならない。

アリ殺し
 最近、我が家がアリの通り道になっているようで、よくアリの行列ができている。といっても、部屋を横切っていくのではなく、きちんとコーナーを歩いているので、踏んでしまうということはない。

 スリランカではアリが家の中にいるのはけっこう普通のことだが、私は嫌でたまらない。ほんのちょっとでもお菓子のかけらを落とそうものなら大変なことになるし、パンを買っておいておいてもいつの間にかアリがたかっていたりする。

 「なんとかして!」とスリヤンガに言ったら、あまり乗り気でないが薬を買ってきてくれた。その名は「Ant Killer (アリ殺し)」。う~ん、効きそうな名前だ。中は薄茶色の粉で、5gに対し1リットルの水で溶き、アリの通り道にかけると良いそうだ。

 さっそく、アリ退治をすることにした。まずキッチンの物をすべて移動し、掃除をしてきれいにする。その後、スプレー式のボトルに液を作り、タイルと壁の間の溝や戸棚のコーナーにシュッシュッとふりかけていく。

 キッチンが終わると、リビングやダイニングのコーナーにも同じように液をふりかける。床に這いつくばっての作業なので骨が折れるが、これでアリが一掃できると思えば頑張れる。掃除やキッチンの物の移動を含めて、3時間近くかけてようやく終了した。

 そして、夕方。ふと見るとさっき液をふりかけた上をアリが歩いている。なんてこと!表示してある濃度より濃い目に液を作り、たっぷりとふりかけたのに、効き目は数時間なのか!それまでの疲れがどっと出た気分。これからもアリとの戦いはつづく…。

7-7-17アリ殺し
 「アリ殺し」 パウダー/90ルピー 効き目は…

シャワーの後のごほうび
 今日は雨がまったく降りそうにない青空が、朝から広がっている。文句なしのクロスケ・シャワー日和だ。

 クロスケは1週間ほど前から、首のまわりが赤くなってかゆそうにしているので、ドクターに診せたところ、4日に1度シャワーをして、その後薬を塗るように言われた。

 もともとは水遊びが好きなクロスケ。ホースで芝生に水撒きをしていると、わざと水の前を横切ったり、ホースから直接水を飲んだりと、いつもおおはしゃぎする。

 でも、自分が洗われる立場となると、そんなに嬉しくはないみたい。一応、水をかけられて、シャンプーを泡立て洗われているときはおとなしくしているけど、「早く終わってくれ」という顔をしている。このシャンプーはかゆい箇所をよくもみこむようにマッサージするので、ちょっと時間がかかってしまう。

 ようやくマッサージが終わると、水で泡をよく流してシャワー終了。クロスケはブルブルと体を震わせて水を切るけど、なにしろ毛が長いのでなかなか乾かない。そこでいつもスリヤンガがタオルで体をふいてあげている。

 クロスケは小さいころからタオルで遊ぶのが大好きなので、このときが楽しくて仕方がない。しかも相手は普段クロスケが遊びたくても、あまり遊んでくれないスリヤンガ。ここぞとばかりにじゃれて遊んでいる。

 クロスケの毛が早く乾くよう、炎天下の中で遊ぶので、スリヤンガは汗びっしょり。すぐにへばった。仕方なく交代し、私もクロスケと走り回る。「しまった!日焼け止めも何もつけてない!」と思ってももう遅い…。

7-7-15クロスケシャワー後
 シャワーの後遊ぶ、スリヤンガとクロスケ

07/15. 00:00 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
雑巾縫い
 スリランカのタオルは質が悪い。吸水性が悪く、ふいてもふいても水分がとれない感じなので、ずっと日本のタオルを使っているほど。でも一番困るのが雑巾。スリランカの掃除といえば、はき掃除とふき掃除なので雑巾が必需品なのだが、スリランカの布ではとても雑巾としての機能は果たせそうにない。

 仕方なく、私が日本から持ってきたタオル類の中で古いのから順々に雑巾として使ってきたが、とうとう目ぼしいタオルがなくなってしまった。だからといって新しいタオルを使うことはできない。そんな困っていたところで、先月日本に行ってきた。当然、大量にタオルを仕入れてきた。

 よく「粗品」でもらう、薄いタオル。会社の名前なんかがはいっているあれだ。でも日本にいるとあのタオルって使い道がなく、たまる一方だった。案の定、私の家族の家にもたくさんたまっていたので、それらをもらってきたのだ。

 日本では使わなくても、スリランカなら大活躍。あの薄さが、台ふきんにも雑巾にもちょうどいい。今日は他にも縫い物をしないとならなかったので、まとめて雑巾を縫うことにした。タオルを半分に切り、それを二度たたんで小さいサイズにし雑巾縫いをする。

 ミシンはないので、もちろん手縫い。何十年ぶりに雑巾を縫ったのだろう。小学校の春休みの宿題に雑巾2枚というのがあって、新学期間際に慌てて縫ったのを覚えているが、多分それ以来。

 真っ白な雑巾が何枚もできあがった。これらは、まず台ふきんとしてキッチンで活躍してもらい、汚くなったら(スパイス類をふくのですぐ色がついてしまう)雑巾にする。まずはオフィスルームなどのほこりふき用にして、さらに汚くなったら、バイクの掃除などに使ってポイ。

 すぐにほこりがたまるし、一晩でヤモリがたくさんフンをするし、クモが巣を張る。雑巾はいくらあっても足りないほどなのだ。

紫色のコッチ(唐辛子)
 以前に友人の家を訪れたときのこと。庭に紫色のコッチ(小さい唐辛子)がなっているのを見つけた。普通の唐辛子と違ってまんまるしたかわいい形に魅かれ、「この苗木どこかで手に入る?」と聞いた。

 すると、木からブチブチといくつかコッチを取り、渡してくれた。 一瞬「?」だったが、考えればコッチの中身は種。これを植えろということらしい。

 家に帰り、庭の片隅に埋めておいた。それらが「ジャックの豆の木」並みに成長し、あっという間に実をつけるまでになった。

 観賞用としてもらってきたが、こんなに実がなるんだから食べなきゃと、紫色が朱色に変わった頃摘んでカレーやサンバルに入れている。通常使っている青唐辛子とはまったく味が違うので、ときどき使うと味に変化ができておいしい。

7-7-12紫色コッチ
 ツヤツヤしていてかわいい唐辛子

07/12. 00:00 [ 食べ物 ] CM2. TB0 . TOP ▲
クロスケの近況
 最近日記では登場していなかったクロスケだが、すくすくと成長している。今8ヶ月を過ぎたところなので、人間で言うと小学校低学年くらい。垂れていた右耳もなんとか立つようになり、鳴き声も大人っぽくなってきた。 

 門の近くのケージにいるので、誰かが来るとワンワン吠えて、ちゃんと番犬の役目を果たしている。あとは自分のご飯タイム。きっちりその時間になるとワンワン鳴いて知らせるのにはびっくり。

 私たちが日本に行っている間は、アンマとマッリが世話をしてくれてたのだが、多分クロスケがワンワン鳴くとご飯をもらったり、外に出して遊んでもらっていたのだろう。以前はしなかったのに、何か欲しいものがあったり、外に出たいとワンワン鳴くようになってしまっていた。

 しかし、私たちはそんなに甘くない。いくらワンワン鳴いても、クーンクーン甘えた声を出しても無視。逆にあまりうるさいと怒られるので、やっと最近は「要求ワンワン」はなくなってきた。

 クロスケの1日のスケジュールはだいたい決まっていて、朝6時半に外に出てトイレに行った後、ミルクタイム(私たちも紅茶を飲む)。その後ちょっと遊んで7時半に朝食。午前は2回くらいトイレを兼ねて外に出し、昼食は12時半。午後は昼寝をして、夕方日がかげってから思いっきり遊ばせる。そして、19時半に夕食。就寝。

 最近はジャンプが得意なので、フリスビーやボールを飛んでキャッチするのもできるようになった。追いかけっこでは、スリヤンガと二人がかりで捕まえようとするが無理。早くてとても追いつかない。でも、私たちが疲れて追いかけるのをやめると、わざとすれすれのところまで来て、捕まえさせようとするのがかわいい。

 まだまだ成長が楽しみなクロスケ。そのうち海に連れて行ってみようと思っている。

7-7-11クロスケ決めポーズ 7-7-11クロスケかみかみ

写真左:クロスケの決めポーズ。でもちょっと横座り…
写真右:ココナツの表皮をカミカミするのがお気に入り

子犬のころから、このポーズ(左)をすると、「かわいい!」とほめられたからだろう。何か欲しいときには決まってこのポーズ。でも、本当にかわいいから思わず頭をなでなでしちゃうんだけど…

●クロスケの好きなもの
食べ物ならなんでも。大根の葉っぱすら嬉しそうに食べる。肉、魚類はもちろんだが、ウァーワラ(ココナツの実)やフルーツも大好き!


07/11. 00:00 [ 未分類 ] CM0. TB0 . TOP ▲
着古す
 スリランカでは一年中気温が変わらない。だいたい27~30度。つまりずっと同じ洋服でいられる。そうやって着続けてきた洋服がここのところ傷んできて、穴があいたり擦り切れてきた。

 はっきり言って、ここまで同じ洋服を着続けたのは初めて。私はあまり流行を追うタイプではないので、日本でもシーズンごとに新しい洋服を買っていたわけではないが、日本で夏服を着るとしてもほんの2~3ヶ月。生地が傷む前になんとなく着なくなってしまうことが多かった。

 ところが、スリランカでは流行なんて一切関係なく、基本的に年中、Tシャツ&短パンのスタイル。そんなにたくさんの枚数があるわけではないので、同じものを繰り返し繰り返し着ることになる。3年半も着れば古くなるのは当たり前。逆によくこんなに持ったなとも思う。

 色あせ、穴があき、擦り切れた服たち。でもまだその役目は終わってはいない。きれいに洗って、しまっておき、大掃除のときなどに、雑巾替わりにしたり、足拭きマットの替わりにしたりする。スリランカではなかなか物を捨てられないのだ。

珍しいフルーツ「ドゥンガ」
 もうスリランカに住んで3年以上になるが、まだまだ食べたことのないフルーツがあるらしい。特に、地元の人が庭や近くの空き地に実がなると食べるようなフルーツでで、市場に並ばないものだと滅多に食べる機会がない。

 今日はドゥンガをもらった。このシーズンにとれるフルーツで、スリヤンガが子どもの頃は、友達の家に木があるとよく採って食べたという。

 中身はマンゴスチンに似ていて、パカっと皮を開けると写真のような実が出てくる。実は少しねっとりとしていて、一房にひとつ種が入っている。かすかにプラムのような香りがし、ほのかに甘いけど、あまり味はない。まずくはないけど、もう食べないだろうな。

7-7-8ドゥンガ
  見た目はかわいいドゥンガ。でも味なし!


07/08. 00:00 [ 食べ物 ] CM0. TB0 . TOP ▲
ミヒンドゥ・ペラヘラ(マヒンダ・テーロの祭り)
 昼食の片づけをし終わってのんびりしてたら、思い出したようにスリヤンガが「あれっ、ペラヘラ見に行かないの?」と聞いた。すっかり忘れてたが、14時から近くのお寺のペラヘラが出るのだった。

 あわてて時計を見ると13時半。とりあえずローシーナンギーの家に行って聞いてみると、もう始まるという。急いでシャワーを浴びて準備し、ペラヘラが通る道路に行ってみるがその気配はない。お寺はすぐそこなので、ドラムの音が聞こえてくるがまだらしい。

 と思っていたら、いきなりスタート。ペラヘラはゆっくり進んでいくものなのになぜか参加者が早歩きでやって来た。象が2頭とマヒンダ・テーロの像をのせたトラクター、その他に地元の子どもたちがグループごとに衣装をつけてダンスをしたりするはずだが、ただただ皆小走りで進んでいる。

 まだ準備ができていないのだろう。運営側が混乱していて、あっちへ指示しこっちへ指示しと急がしそうだが、参加者はどうしていいかわからないようす。前が進むから遅れないように歩いているだけのようだ。

 「こんなんでいいの!?」と、ローシーナンギーと顔を見合わせていたら、係りの人が「あっちのジャンクションまで行って、まだ戻ってくるからここで待ってて」という。確かに一度仕切り直ししないとだめだろう。

 しばらく待っていたがなかなか来る気配がない。すでに1時間たっている。とりあえず家に戻って紅茶を飲み、音が聞こえたら見に来ることにした。

 ゆっくり紅茶を飲み終わっても来る気配がない。また何か変更になって来ないのかなと思い、着替えてパソコンに向かうと、ローシーナンギーが来て「ペラヘラが来る!」という。自転車でようすを見に行ってたチャミンダマッリが電話で知らせてくれたらしい。

 再び歩いていくと、ちょうどペラヘラの先頭がやって来た。まず、ハンドルに作り物の花で飾った木の枝をつけ、男の子たちが自転車で走ってくる。そして、ドラムやダンサー、象と続き、今回はポソン・ポヤデーにちなんだペラヘラなので、インドからスリランカへ仏教を伝えたマヒンダ・テーロ像や、鹿狩りに来た王がマヒンダをはじめとする僧たちに出会う場面のセットなんかが、トラクターで運ばれてくる。その合間に子どもたちがいろいろな衣装をつけて、ダンスしたりパフォーマンスしたりするのだが、すでに暑くてバテているのかあまり動きがない。

 なんだか締まりのないだらけたペラヘラだった。せっかくだから事前に打ち合わせをして、参加者ももうちょっと練習をすればいいのにと思う。ペラヘラなんて何度もやっているはずなのに、なんて要領が悪いんだろう。スリランカの子どもたちに比べると、日本の子どもたちの体育祭でのパフォーマンスは完成度が高くてすごいと思う。

7-7-7マヒンダペラヘラ 7-7-7ペラヘラライオン


写真左:右スリランカに仏教を伝えたお坊さん、マヒンダ・テーロの像。今日のペラヘラでは主役
写真右:道に無造作に置かれていたライオン。ペラヘラが始まると、一人が頭の部分をかぶり「前足」となり、もう一人がお尻の部分に入って、「後足」となっていた




日本での写真
 ようやく日本で撮った写真を整理してCD-ROMに焼き、妹に送った。ずっと使っていたデジカメが日本行きを待たずして壊れてしまい、新しいのを買わなくちゃと思っていたのだが、私たちの家に遊びに来ていたTさんが、「最近デジカメを買い換えたので、以前のをどうぞ」と言ってくださり、ありがたかく使わせていただくことにした。

 「買い換える前のデジカメ」といっても、私が使っていたものより何年も新しいモデル。とても使いやすい。そして画像がきれい。以前のは連写ができなかったり、ピントが合いにくいときがあったが、そんな心配もまったくない。日本でパシャパシャとたくさん撮ってきた。

 その中で傑作だったのが右写真。妹夫婦と4歳になる甥っ子と行ったディズニーランドでの写真。甥っ子と一緒にみやげ物屋を見ていて、何気なくかぶったのだが、地毛とミニーの耳が一体化して、妙に似合っている。

 私たちは大爆笑だったが、スリヤンガはミニーマウスが何なのかわかっていないので、微妙な笑い。もちろん買ってはいない。その後、丸1日遊び回り、疲れと寒さのためか風邪をひき寝込むのだが、この時はそんなことになるとはまだ何も知らない。

7-7-5スリヤンガミニーマウス



 まんざらでもなさそうなスリヤンガ。
 でもミニーマウスのことは知らないので、
 何がなんだかわからずかぶっている。





サーカスがやってきた!
 久しぶりのワクワク感。なんと家から800mほどのティラーナガマ・ジャンクションにサーカスがやってきた。1週間ほど前から空き地に何やら作っているのを見かけていたので、「早く行こう」とスリヤンガに言ったら、「初日だとまだ準備ができていない可能性があるから、もう少したってから行こう」という実にスリランカらしい答えがかえってきた。

 7月1日の日曜日が初日だったので、そろそろいい頃だろうと今日見に行くことにした。のんびりし過ぎると「もう終わってた」ということになりかねない。

 チャミンダマッリやローシーナンギー、隣家に住んでいるプシュペたちを誘い、夜7時頃歩いて出かける。開演は7時半とのことだが、ちゃんと時間通りに始まるかあやしい。ちなみに昨日は8時過ぎでもまだ始まってなかったという話も聞いた。6時半頃スリヤンガが様子を見に行ってみると人がいなかったと言うのでちょっと不安になる。

 会場に7時20分頃着くと、すでに列ができていて入場し始めている。今日のスポンサーはスリヤンガ。入り口でみんなのチケットを買い(一人50ルピー/約55円)中に入ると、中央にステージにあたる小さなスペースがあり、まわりにプラスチックのイス、さらにそのまわりに段々になったベンチが並んでいる。私たちが席に着いたときはすでに7時半。会場は半分も人が入っていない。もちろん始まる気配はない。

 後から次々と人が入ってくるので、外にはまだ列ができているらしい。つまり開演は満席になってからということみたいだ。やはり子どもを連れた家族が多い。子どもたちは中を見回しているだけでも楽しそう。物売りからお菓子を買ってもらったりしている。

 ようやく8時、ほぼ客席が埋まり(500人くらい?)、音楽が鳴り出した。まずは人の肩に長いバランス棒を置いて、その上に男の子が上りいろいろなポーズを決めるというもの。緊張しているのか、あまり自信がないのか、おどおどした感じの男の子だったので、落ちないかハラハラしたが、なんとか無事終わった。全体的に綱渡りや高く積み上げられた物の上に乗ってポーズといったアクロバット的な技が多い。

 どれも色あせた古い器材なので、ロープが切れたり、物が壊れたりしないかと、そっちのほうにもドキドキしてしまった。上演時間は1時間半。ちょくちょく入る道化二人組の掛け合い漫才が面白くて、綱渡りに失敗して落ちたりもするが、道化たちのフォローが良くて全然気にならない。うまい構成だった。最後の空中ブランコでも、道化の小人がもうひとつの空中ブランコの人にキャッチしてもらうはずが、ズボンだけ脱げてパンツだけになってしまう。なんてベタな笑い!もちろん会場は大笑い。子どもたちも実に楽しそうにケラケラ笑っていた。

 予想以上の面白さに大満足。会場を出ると、次の回を待つ人が列を作っていた。この時すでに21半過ぎ。いったい何時に始まるんだろう。経営は大変だなと思うけど、こういうアットホームなサーカスはいつまでも頑張ってほしいなあ。

7-7-4 7-7-4サーカス技

 写真左:昼間のサーカス会場。ひっそりしている 写真右:天井近くのロープで決めポーズ


読書の時間
 日本にいるときは、自宅から通勤場所までの電車内で毎日本を読んでいた。仕事柄調べ物をするために図書館に行き、借りてくることも多かったので、いつも3~4冊は本を持ち歩き、ちょっと時間があくといつも本を広げている感じだった。

 しかし、スリランカに来てからゆっくり本を読んでいる時間がない。夢の「ハンモックでの読書」も、まだハンモックをかけるココヤシが育ってないので当分無理そうだし、なんとなく「読書でもしようか」という時間の余裕が、ありそうでない。

 先日の日本への帰国で本をどっさり買い込む予定だったのに、古本屋さんを見て回る時間もなく、本屋さんをのぞく時間もなく、結局ネットで購入して妹宅に送ってもらった本と、古本屋で目当ての本を見つけるのは難しいのであらかじめ妹に本のリストを送り買っておいてもらった本の、合わせて10数冊のみしか持ってこれなかった。

 スリランカに帰ってきてから、新しい本を読むために、夜眠る前の1時間を読書の時間にした。昔だったら、一度読み出したら終わるまで寝なかったが、今は朝が早いので遅くとも1時過ぎには眠るようにしている。なぜかというと、クロスケが毎朝決まって6時すぎに鳴くので、嫌でもその時間に起きてしまうのだ。

 たった小1時間だが、やはり本を読んでいる時間は楽しい。今読んでいるのがロバート・ノックスの「セイロン島誌」。17世紀のセイロン島の話。当時、海岸線沿いはオランダ領、内陸部はキャンディ王国の支配だった。イギリスから船長の父親とともにセイロン島にやって来たノックスは、不運にもキャンディ王にとらわれ、20年近くキャンディ王国で暮らすことになる。

 ノックスは、38歳になってようやく脱出に成功。イギリスに戻る船中でこの本の下書きをしたという。当時のスリランカの人々や生活、自然が細かく描写されているのに驚く。特にヨーロッパとは違うスリランカの文化や慣習、スリランカ固有の動植物への観察がすばらしい。

 読んでいて笑ってしまったのだが、その頃のスリランカ人と今のスリランカ人はほとんど変わっていないらしい。ノックスによると、スリランカ人は「生まれつき不精で怠惰なので、何とか生活できる限り働くのを嫌がる」のだそうだ。思わず「確かに!」と相づちを打ってしまった。

 スリランカに興味がない人は退屈かもしれないが、特にスリランカで生活している人にはとっても面白い読み物だと思う。スリランカでも英語版、シンハラ語訳版が手に入る。スリヤンガは私より先にシンハラ語訳版を読んでいたが、「スリランカ人のこと、よく見ているなあ」と感心していた。

7-7-3ロバートノックス
 「セイロン島誌」
 ローバート・ノックス著
 平凡社/東洋文庫

 *セイロン(Ceylon)は旧名。
 1972年にスリランカに改称された。



  
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