緑色したアリ
 スリランカには、1ミリほどの小さなアリもいれば、1.5センチもの大きなアリもいる。色も形も、好きなもの(砂糖だけでなく、油や干し魚など好みはいろいろ)も違ったりする。今まで10種類以上のアリを見てきたが、今日のは初めて。

 体長は1センチほど。きれいな緑色をしている。数匹のアリがテラスを歩いているのを偶然見つけた。どこから来たのだろう。できればどこに行くのか、つまり巣はどこなのか観察したかったが、今日はスリヤンガが不在で、美咲と二人だったので無理。あきらめる。

 スリランカの昆虫は、アリに限らず動きがのんびりしているので、美咲にも簡単につかまえられる。最近、「小さいものをつまむ」のが面白くてたまらないらしい美咲。このアリにも興味を示していたので、あわてて庭に逃がした。

9-7-3緑のアリ
 きれいな緑色のアリ

07/03. 00:00 [ 自然 ] CM0. TB0 . TOP ▲
読書とラム・ティー
 最近雨の日が続く。特に夕方から夜にかけては、雨足は強くなったり弱くなったりするものの、止むことがない。涼しいというより肌寒く感じるほど。あっしかし、この「肌寒い」はすっかりスリランカ人感覚になってしまっている私の体感なので、普通の日本人には暑くもなく涼しくもなく、ちょうどいい気温かもしれない。

 日本だったら、「読書の秋」だが、今のスリランカの気候はまさに読書にうってつけ。しかも、先月日本から持ってきた本が30冊近くある。私の読書の時間は夜寝る前。美咲が寝たあと、残った仕事を片付けてからのお楽しみとなる。

 そして、読書とともにラム・ティーを飲むのが日課となりつつある。私はカフェインを飲んでも眠れるので、就寝前の紅茶でもOK。大き目のマグカップに気持ち濃い目の紅茶を入れ、砂糖を入れ、ラム酒をたらす。ここで「太るから」と砂糖の量をけちるとおいしくないので、気にせずたっぷりと入れることにしている。

 雨の降る音のみが響く静かな部屋で、ひとり(隣にスリヤンガと美咲が寝ているが)紅茶を飲みながら本を読むのは至福のとき。夜更かしのせいで、朝起きるのがつらいが、持ってきた本を読み終わるまでは寝不足でいよう。

美咲封じ
 美咲のハイハイは、日に日にスピードが増している。リビングルームに美咲が遊べるようゴザを敷き、おもちゃを用意してあるのに、私がキッチンやオフィスに入ると猛然とハイハイ・ダッシュしてくる。まるで「だるまさんがころんだ」の鬼になった気分。美咲を抱っこしてゴザまで運んで、大急ぎでキッチンに戻り、振り向くとすでに美咲はそこまで来ている。まったく仕事にならない。

 特に、キッチンは刃物も火も使うので、「近くで遊んでて」というわけにはいかない。大工のガーミンダイヤに、柵を作るよう頼んであるが、ここのところの大雨で今担当している家の工事が進まず、もう数日待ってくれと言われている。

 ところがひょんなところから、有効な手立てが見つかった。先日、友人の家に遊びに行ったときに、美咲がもらったプレゼントなのだが、なぜかこれを見ると美咲は大泣き。プラスチックでできた犬のおもちゃで、お尻の横にぜんまいがついていて、まわすとぴょこぴょこ飛びながら前に進む。

9-7-1美咲と犬のおもちゃ2 おもちゃが近づくと泣き出す美咲

 このおもちゃをキッチンの入り口に置いておけば…。このとおり! すぐにあきらめて引き返していく。

9-7-1美咲と犬のおもちゃ1 おもちゃを見て回れ右!

 美咲はクロスケが大好きで、野良犬も写真やプリントの犬にも興味を持つのに、なぜこの犬はだめなんだろう? 美咲が何かを怖がって泣くというのは初めてなので、イマイチ好みがわからない。そういえば、私が2つ3つの頃、*文明堂のコマーシャルを怖がって泣いていたそうなので、人の好みはいろいろあるのだろう。

*「カステラ1番、電話は2番。3時のおやつは文明堂♪」という歌とともにあやつり人形の犬が踊っていた

 ちなみに、犬のおもちゃの顔はこんな感じ(写真下)。後ろ向きだと、美咲も多少余裕があるので、きっと顔が怖いんだろう。半径1メートル以内にいると泣き出すが、こうやって美咲に入って欲しくないところに置いておけば近寄らない。美咲にはかわいそうだけど、しばらく使わせてもらおう。

9-7-1美咲と犬のおもちゃ  露店で山積みされてそうな普通のおもちゃ
 

日本で購入したもの
 私たちの住んでいる町は、首都から2時間半ほど離れている。豊かな自然に囲まれての生活が気に入っているので、日本のような便利な生活は求めていない、というかあきらめている。実際、求めてもできないことが多いし。インターネットにつながっているというだけでOKだと思っている。

 普段は、必要最低限なものをスリランカで買って生活している。でも、せっかく日本に行くなら欲しいものがたくさんある。日本で生活している人にとっては「こんなものが?」と思うかもしれないけど、スリランカでは手に入りにくかったり、値段が高かったりする。

 その一部を紹介してみよう。

 ・出刃包丁
 ・水きり用のボウルとザル(プラスチック)
 ・タッパー
 ・皿洗い用のスポンジ
 ・美咲の体温計
 ・美咲のビニールプール
 ・紙おむつ

 スリランカに来て思うのは、とにかく台所用品がお粗末。コロンボに行けば違うのかもしれないが、ゴール周辺ではろくなのがない。包丁類は、すべて日本から越してくるときに持ってきたが、出刃は持っていなかった。三徳包丁で事足りるだろうと思っていたのだ。

 まさか、魚や鶏肉を骨ごとぶつ切りにする必要があるとは思わなかった。スリランカでは肉魚は骨付きは当たり前。ちなみに、ぺティナイフ数本(スリランカの野菜は小さいので、ぺティナイフのほうが切りやすい)、パンナイフ(1斤まるごとで売られていることが多い)は必須。

 加えて、プラスチック製品の質が悪く、値段が高い。間違いなく日本の100円ショップのほうが安いしいいものが見つかる。特にスリランカで買ったザルはすぐ壊れてしまうので、絶対に日本で買おうと思っていた。タッパーは言わずもがな。100円ショップは素晴らしい!

 スポンジは、スリランカの一般家庭で皿洗いをしたことのある人なら誰しも「使えないなあ」と思うのでは。泡立ちは悪いし、すぐへたれるし。日本のものを使うと、スリランカのは使えなくなる。

 美咲のものは、まず体温計。幼児にわきの下に体温計を挟んで数分動かない、というのは至難の業。本当は耳の中に入れて1秒で計れるタイプの欲しかったが高かったので、口もしくは脇で30秒というのを買った。ビニールプールは衝動買い。紙おむつはスリランカにもあるが、日本のは蒸れないので、外出用に1パック買ってきた。

 もし手荷物で持ち込める余裕があったら、買いたかったのは器類。スリランカにはノリタケのような洋食器は充実しているが、深さや丸みのある陶器が少ない。和食はもちろん、スリランカカレーもできれば暖かみのある陶器を使いたい。次回、スリヤンガも一緒に来られるときに、買おうと思っている。

美咲、1歳の誕生日
 6月10日は美咲にとって初めての誕生日。ちなみに7日は私たちの結婚記念日にあたる。両日とも日本で過ごすとなると、スリヤンガがさびしがるかなと思ったが、聞いてみると「日本にいていいよ」との返事。誕生日当日は、スカイプでつないで一緒に過ごせるから、かまわないらしい。

 ケーキは、最初妹が作ってくれると言っていたが、スーパーにイチゴが売っていない。イチゴの旬を考えれば当然。ショートケーキ以外、チョコレートケーキやチーズケーキなども考えたが、バースデーケーキというと、真っ赤なイチゴがのっているイメージ。迷ったが、お店で買ってくることにした。

 予約もせず当日買いに行ったので、丸いケーキがあるか心配したが、無事手に入った。もちろんキャンドルは1本。「ハッピーバースデー トゥーユー♪」と歌をうたったあと、私が美咲を抱っこして、「こうやってフーして」と教えようとしたが、美咲は迷わず手をろうそくをつかみ、火を消していた。

 今回、美咲は誕生日プレゼントだけでなく、友人、知人から、山ほど洋服などをいただいた。もちろんすべて夏物。日本だったらすぐに夏が終わってサイズが合わなくなってしまうだろうが、スリランカだと1年中着られる。スリランカで絶対に手に入らない、繊細でかわいいデザインの服ばかりで、今から着せるのが楽しみ。

 水着もいただいたので、家で遊べるビニールプールを買った。あとは絵本。今は仕掛け絵本を見て喜んでいるが、もう少しすればストーリーも楽しめるようになる。私は子どもの頃から本が大好きだったので、美咲にもその楽しみを味あわせてあげたいと思っている。プレゼントにいただいた絵本と自分でも何冊か買い足して、20冊ほど持って帰った。

9-6-10 美咲の誕生日
 美咲のバースデーケーキ。
 届かないと思ったら、しっかりとクリームに指の跡をつけられた


 そういえば、この日を楽しみにしていたスリヤンガ。なんと、パソコンを壊しスカイプにつなげず、電話で話すだけとなった。私は「パソコンを壊した」と聞き激怒。スカイプにしか使ってないのになぜ壊れるのか! スリヤンガの説明によれば、前夜コンセントをプラグにつないだまま寝てしまったところ、雷が落ちて動かなくなったらしい。

 スリランカでは、近くで雷が落ちると、電源が入っていなくてもプラグにつないでいるだけで、高圧の電流がながれ壊れてしまうことがよくある。普段我が家では、雷が鳴り出したり就寝前には、パソコンはもちろん、テレビなどほとんどの電化製品の電源を消し、コンセントをプラグから抜くのが習慣となっている。今まで一度も忘れたことがない。

 データーのバックアップはあるものの、かなりの部品を買い換え修理に出さなければならない。帰ってからのセットアップの手間を考えると、ムラムラと怒りがこみあげてくる。しかし、気配を察しないスリヤンガは、「やっぱり僕ひとりだとだめだね。早く帰ってきてよ」と能天気。

 まったく、せっかくの誕生日なのに! 

大きくてびっくりしたもの
 スリランカ生活は早6年目。久しぶりの日本滞在中、「さすが日本ね」と清潔さ、便利さには、スリランカとの大きな違いにため息が出たが、とにかく目に慣れなかったのが玉ねぎと鳩。どちらも大きすぎる!

 オクラ以外、ほとんどの野菜はスリランカのほうが小さいのだが、とくにスリランカでほぼ毎食使っている玉ねぎ(カレーには欠かせない)の大きさの違いには、違和感を感じる。日本にいたときにはこの大きさが当たり前だったのに、毎回手に取るたび「大きいなあ」とつぶやいてしまう自分がいる。

 あとは鳩。駅のホームで姿を見かけ、思わずびくっとしてしまった。大きい。カラスも日本のほうが大きいけど、今回は近くで見る機会がなかったので気にならなかった。

 すっかり物を見る目の基準が、スリランカに設定されてしまっているよう。大きさではないが、美咲を預けて出かけた際に、のぞいたデパートのきらびやかさに目がくらんでしまった。照明のせいか、美しいディスプレイのせいなのかわからないが、本当にクラクラときてしまった。

 時間がないので、さらっと見ただけだが、欲しいものがいっぱい。スリランカだと質デザインともに満足できるものはほとんどないので、必要最小限しか買い物をしない。浪費する心配がないわけだが、たまには「あるものの中から一番マシなのを選ぶ」買い物ではなくて、「ハートにピピッときて何が何でも欲しい」と思える買い物がしたいなあ。

スーパー・ママチャリ
 子どもを連れて初の日本滞在だったので、初めて体験することがたくさんあった。この自転車もそのひとつ。美咲の定期健診を受けるため病院に行くのに、妹に自転車を借りた。正確には、妹も一緒に行ったので、妹のママ友に貸してもらった。

 いわゆるママチャリだが、全体的にがっちりとした作り。前と後ろに子どもを乗せられるイスがついている。しかもシートベルト付き。自転車自体がかなり重く、子どもを乗せてもバランスがとりやすいようになっている。昔の自転車に比べると、またぐのも楽。しかも前輪を固定できるロックがついていて、倒れにくくなっている。

 美咲にヘルメットをかぶせ、イスに座らせ、自転車をこぎ始める。10年以上ぶりの運転だったので、ゆっくり走ったが、美咲は怖がることもなく、キョロキョロしながら周囲の景色を楽しんでいるようす。病院からの帰りには、揺れが心地いいのか熟睡していた。

9-5 美咲自転車に乗る
 自転車のイスに座った美咲。周りの景色が物珍しいらしい


■自転車の二人乗り、三人乗りについて

 この記事を書くため調べていて気がついたのですが、自転車に幼児二人を乗せるのは交通違反なのですね。前後に子ども用のイスが付いている自転車が売られているのですから、OKだと思っていました。

 都道府県により若干違いがあるようですが、大人が幼児一人を乗せるのは可能。前後のイスに幼児二人を乗せると違反になり、二万円以下の罰金もしくは科料。ただ面白いなと思ったのが、おんぶひもで一人をおぶって、もう一人を後部座席に座らせての三人乗りは可能なこと。危険性でいえば、これもかなり危ないと思いますが…。

*一部の都道府県では、7月1日より、安全性が確認できた自転車に限り、三人乗りが解禁となったもよう

従兄弟
 日本滞在中、1週間ほど真ん中の妹のところに居候させてもらった。私は三姉妹の長女、滞在先は次女ファミリーで、小学一年生と1歳半の息子がいる。上の子は、3歳のときにスリランカに遊びに来たことがあり、2年前に私たちが日本に来たときも会っているが、下の子には今回初めて。

 夕方6時過ぎに着くと妹には言ってあったが、予定より遅くなってしまい、車に乗ったのが6時半。ここから20分ほどかかる。すると、妹から電話。上の息子Sが「まだ? 今どこ? いつ来るの?」とうるさいらしい。

 結局、7時過ぎに妹宅に到着した。私たちが来るのが気になって、「お腹が痛い(仮病!)」と学校を早退してきてしまったSはもちろん、1歳半のRも大興奮。さすが男の子二人とあって、走り回るというより飛び回る姿を見て、美咲はお座りをしたまま呆然としている。

 二人と比べると、「動かないし、静か」な美咲。今まで同年代の子どもと遊んだことがないので、激しいちょっかいに戸惑っているようす。昼間は、Sは学校に行ってしまうので、必然的に年の近いRと一緒にいることが多い。もうすでに走り回れるRの動きをじっと目で追っている。

 最初はRにおもちゃを取り上げられても、押されて倒れても泣かずにじっとしていたが、そのうち美咲も自己主張するようになった。日に日に、動きが活発になっていくのがわかる。食事時にも、Rの真似をしてスプーンを持ちたがるようになった。

 男の子とあって少々荒っぽいが、自分の身内なので気が楽。ケガをしなければいいやと、自由に遊ばせておいた。Sは七つも年が離れているとあって、美咲にとても優しい。お菓子を食べさせてくれたり、一緒におもちゃで遊んでくれたり、何かと面倒を見てくれる。

 Rは年が近いので、美咲に対する反応が面白い。まだ立てない美咲に、「ついて来いよ!」と走ってみせるがもちろん無理。すると、これなら来れるだろうと、ハイハイに切り替えたのは笑ってしまった。自分より下ができて嬉しいのだろう。普段、お兄ちゃんにされていること(例えばおもちゃが入っているバケツを美咲の頭にかぶせたり…)を、美咲にして、お兄ちゃん風を吹かせたりしている。

 兄弟がいると、たくましく育つというのを実感。たった1週間なのに、美咲の動作は格段に早くなり、豊かになった。にぎやかで楽しい毎日だったが、静かな環境に帰ってすぐ美咲は発熱。せきや鼻水はなく、一晩寝て治ってしまったので、疲れからくるものだったんだろう。
  
9-5 美咲と蓮 1 9-5 美咲と蓮 2
かぶとむしのおもちゃをめぐって
上: 手を伸ばして取ろうとする美咲に、Rが「だめ!それ僕の!」
下: Rが手に取ったのを見て、「私にも貸してよ」と肩をたたく美咲


スリランカに帰国
 今回は新型インフルエンザの心配もあったし、美咲を連れてフラフラ出かけるのも大変なので、家でのんびり過ごす予定だった。確かに外出は少なかったが、逆に家に来てもらったり、スリランカカレーを作って振舞ったりしたので、ゆったりという状況には程遠く、最後の1週間はかなり忙しく寝不足気味だった。

 そういう訳で、日本から更新する予定だったブログも放りっぱなしになってしまった。今、写真の整理をしているので、ボチボチと書いていこうと思う。いただいているメールのお返事も、順番にお送りしますので、今しばらくお待ちください。

 

機内でのようす
 コロンボ発のスリランカ航空直行便。普段19時頃には熟睡してしまう美咲にとって、出発時間23時40分発というのはかなり厳しいスケジュール。空港は小さいし、勝手はわかっているので、チェックインぎりぎりまでスリヤンガに一緒にいて美咲を見てもらう。

 コロンボで買い物をしたりして汗をかいたので、空港に着いてから、美咲の体を濡れたガーゼでふき、冷房用の服を着せる。長袖のカーディガンと長いパンツ、肌着は、スリランカではなかなか手に入らないので、わざわざこのために妹に送ってもらった。

 時間になったので、スリヤンガと別れ、美咲を抱っこ紐を使って前抱っこし、リュックを背負い、機内持ち込み用のキャリーバッグ、大型のスーツケースをカートに乗せ、チェックインカウンターへ。

 席はあらかじめ、ベビーベッドが使え、オムツ換えができるトイレに近い席を予約しておいた。チェックインをする際に、「母乳をあげるのでできれば隣の席を女性にして欲しい」と頼むと、「今日は席に空きがあるので、隣を空けるようにしておきますね」という親切な対応。

 スリランカでは、日本のように黙っていても客の希望を察して、サービスをしてくれることはないが、無理と思える希望でも伝えると、思いのほか親切に対応してくれることがある。子どもがいると、なおさら。ダメもとでリクエストしてみるといいかも。

 チェックイン後の美咲は、もう22時過ぎだというのに眠そうなようすがない。出国カードを書こうとすると、手を伸ばして紙を取ろうとするのには困った。何度か紙を破かれ、書き直し。隣にいたスリランカ人男性が「大変ですねえ。抱っこしましょうか」と言ってくれたが、この状況だと泣く可能性が高い。左手で美咲をあやしながら右手のみで書いたので、なぐり書きになってしまったが、無事出国手続きが済む。

 土産物屋や免税店には目もくれず、搭乗ゲートに向かう。ここでのチェックは厳しくて、手荷物だけでなく、上着はもちろん、靴まで検査していたが、美咲を抱っこ中の私は荷物だけ検査を受けスルー。すぐに通してもらえた。

 子連れということで、優先的に席に案内してもらいホッと一息。機内ではすぐにベビーベッドを使えると思っていたら、離陸着陸時はダメとのこと。それに加え、「シートベルト着用サイン」が出たときは、ベッドで寝ていても抱っこして、席で一緒にシートベルトを締めるように言われる。安全を考えると仕方ないが、せっかく寝入った赤ちゃんもそんなことをしたら起きてしまうだろうに。

 普段、美咲は一度寝ると朝までぐっすりなので、ベビーベッドに寝かせて自分も眠ろうと思っていたが、そんなに甘くはなかった。このベビーベッド、かなり狭い。美咲の体重だと制限ぎりぎりなので、ゆったりだとは思っていなかったが、長さが足りず足を伸ばせない。しかも、ベッドの取り付け位置が高い。

 165センチの私でも、ベッドに寝かせるにはかなり腕を上げないとならない。寝てしまって鉛のように重い、10キロ近くの美咲を、持ち上げてベッドに置くだけでもかなりの重労働。美咲は、離陸と同時に寝てしまったので、さっそくベッドに寝かせる。

 ところが、いつもゴロンゴロンと寝返りしまくりの美咲にとって、このベッドは小さすぎる。寝心地が悪いのかすぐに起きてしまう。抱き上げてゆらゆら揺らすと、またすぐに眠るが、ベッドに置くとやっぱり起きてしまう。この繰り返し。仕方なしにベッドはあきらめ、座席で抱っこしながら寝かせることにした。

 隣の席は空いていたが、一番前の席なので肘掛が上がらず、横に寝かせることができない。私が熟睡してしまうと、美咲を落としてしまいそうなので、結局一睡もできなかった。ようやく11時50分に成田到着。スリランカ時間だと8時20分なので、寝てしまえばあっという間のフライトだったはず。

 心配していた荷物受け取りのターンテーブルでは、親切そうな男性に声をかけカートにスーツケースを乗せてもらった。空港には母が車で迎えに来てくれていたので助かった。子連れでスーツケースを持って電車やバスなんて、考えただけでも恐ろしい。

 母が作ってきてくれたおにぎりやいなり寿司を食べ、日本に帰ってきたことを実感。美咲は所変わってもへっちゃらで、母に抱かれても愛想良くしていた。さあ、これから1ヶ月間のんびりしよう。